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1998年07月25日

in Alaska

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北極海へ続く道。

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野営地の前には、トナカイがたくさんいた。

Coldfootっていう中間地点をすぎると、けっこうな山岳地帯に入るんだ。そこは雨が降っていたんだけど、デナリナショナルパークのように綺麗なところなんだ。その辺から木がなくなり始めてさ、その山岳を越えると一面の草原なの。丘が続いてるね。さすがにこんな所まで来ると、北へ来たなと感じるよ。オマケに晴れていれば暑かった今までと違って、晴れてても結構寒いんだ。バイクに乗っている時も休憩してる時も同じくらいにね。もちろん俺はほとんど真冬の装備で乗ってるからまだいいんだけどね。

そして更に進むとね木と呼べるような草までなくなって、本当に低い草と木だけになるんだ。そして丘が続いていたところが、フラットな大平原のように変わっていくんだよ。「久々にこんなに大きな空をみたな。星でもみたいな寝転がって。」とか思ったんだけど、もうきっとここは日没がないんだよね。ちょっと残念!でもここまでくると本当にずっと低い草ばかりだから、今まで見たツンドラ地帯とは訳が違う気がするんだ。今まで見たのは低い木って呼べるものがあったんだけど、ほとんど99%が草なんだ。こんな草木しか生えていないところに動物がワンサカいるんだから、生命ってすごいな。

Deadhorseっていうほとんど終点の町から40kmくらいまで来たらさ、あまりにキャンプするに良さそうなところがあったから、町に行くのがもったいなくなってさ、それにその町には安い宿がないっていうことのあったんで、キャンプすることにしたんだ。ちょっと風が強いんだけど、テントから外を見ると、カリブー(トナカイ)の群れとかが見えたりして「ああ自然の中にいるんだ。」って妙な実感が湧いてきたよ。キャンプ場じゃないトコでキャンプなんだけど、あまりに良い場所だから、もう一人ここでキャンプしてる人がいたんだけど、彼は3週間ほどここで過ごすらしいんだ。ボートも持ってるし、釣竿も持っていたよ。こういう所で時間を使うってなんか物凄く贅沢な気がしてきた。

Deadhorseの手前で野宿(走行361.7km)

1998年07月24日

in Alaska

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北極圏への道。

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北極圏へ。

今日は走った走っただったよ。あんまりのんびりしてるとさ、カナダでもう寒くなっちゃうから、なんとかプルドーベイっていう道路を使っていける最北の地へ2日で到着しようと思ってさ、砂利道なのに今回の旅の中で一番走った日になっちゃった。その分もちろん朝早くは出ているんだけどさ。宿泊地についたらもう夜の9時だったんだ。日本で俺の乗っているバイクKLR650でホリデーを楽しんでるイギリス人と同じ距離を今日走っているんだからそりゃ疲れるよね。

イギリスのおっさんライダーは2週間の休みでレンタバイクでツーリングしてるんだって。時間がないから彼らはこの道の終点である石油の採油場にはいかないで途中で引き返してカナダに向かうって言ってたよ。そうそうこの道ってさ、石油のパイプラインが道の脇とか少し離れたところを通っているんだ。石油をガンガン流しているパイプだからどんなに太いのかと思ったらそうでもないんだよね。このパイプラインを作るのはすごく大変なことだったらしいんだけどさ、例えば石油が冬に凍らずに運べなきゃいけないとか、パイプ自体も極寒に耐えなきゃいけないとか、とにかくいろいろ。俺もよく作ったと思うよ。今は夏でごく普通の景色に写るんだけどさ、冬を想像するとね。でもこのパイプラインは景色の一部というか観光名所にもなってるんだけど、道路からパイプラインが見えるから、すごく雄大なロケーションのなかの工場にいるような感じを受けるな。家とかだとさ、景色の一部として絵になるんだけど、パイプラインはやっぱり工場ってイメージがあるから、自然との調和はやっぱりとれてない気がする。でもこんなもんもないと今どきの人間は生活出来ないんだから仕方ないけど、やっぱりなんか不自然だなぁ。

そうそう俺はもう北極圏にいるんだ。なんかピンとかないでしょ。俺もなんだよ。北極圏に入るには看板を通るだけで、景色も今までとそんなに変わらないしさ、もちろんツンドラ地帯とかはちょっと不思議な感じを受けるんだけど、天候もそんなに寒くなってこないしね。まあ明日、山脈を越えれば、そこからは山岳路じゃなくて平坦で地面 が湿ったりしてるツンドラ地帯になるから、そこからが北極圏本番なのかな。

Coldfootの近くのキャンプ場(走行441.1km)

1998年07月23日

in Alaska

夜、テントの中でイヤな雨音を聞き始めたんだ。次第にそれは強くなっていって、朝起きると集中豪雨のような天気になってしまっていたよ。それでもなんとか出発したくて支度を始めてね、雨が弱まったところで荷物をバイクにのせはじめたんだけどさ、やっぱり集中豪雨のような天気に逆戻りしちゃって、宿のおばさんに「もう一泊するよ。」って言っちゃったよ。宿のおばさんはどの宿泊客も「信じられないくらいに良い人だわ。」っていうくらいの人なんで、ここに泊ってるのはそんなに苦じゃないんだけど、とにかくもうやるコトがないからさ早く出発したかったんだけどね。他のツーリストのドイツ人の女の子もこの雨には参ってたみたいで、「郵便局に行っただけでなんにも出来なかったわ。」って。おかげで話す時間を持てて俺は退屈しのぎにはなって良かったんだけど。

夕方にさ、アンカレッジってとこからデナリを通って、フェアバンクスに来るシャトルバスがあるんだけどさ、そのバスから降りてきた客がなんと「デナリを1ヶ月から2ヶ月過ごすんです。」って言ってた日本人だったんだ。「どうしたの?」って聞いたら、あまりにデナリの規則がウルサイんで嫌気がさしたっていってたよ。自然を守るためと、人間を動物から守るための規則だから仕方ないんだけどさ、やっぱり人間って抑圧されすぎると息苦しいんだよね。こっちって本当にいちいち何でも規則規則で、例えば「石を投げたら罰金50ドル」とかそんなことまで看板があったりするからね。彼もデナリではレンジャーに止められて悪い事をしてるワケじゃないのにいろいろ質問されたりされたって言ってたな。普通はキャンパーバスっていうのに乗ってさ、自分の許可を得たエリアの近くで降りてそこから歩くのが普通なんだけど、彼は自分で歩くのが好きで麓から歩いて行くっていう人と少し違う事をしてるから目立っちゃんだろうけど、そんな事ばっかり起こるから、なんかしらけちゃったみたいだね。

Billie’sテントサイト(走行0km)

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