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<TRIPOO!! 〜バイク・自転車・釣り日記〜>バイク(KLR650・XR100)、自転車(Vigore)、釣り、DIYなど趣味の日記

XR100Rアドベンチャー仕様・フル積載

林道ツーリングにでよく登場している原付二種バイクのXR100Rは、かつて一緒に海外を旅したバイクです。XR100Rは、キッズ・初心者用のレーサーバイクですが、このバイクで長距離ツーリングをしたくて、今で言うアドベンチャーバイクへと生まれ変わらせました。

先日XR100Rの生い立ち的な動画を作ったこともあり、せっかくなのでもう少し詳しくこのXR100Rアドベンチャー仕様について紹介してみたいと思います!

XR100Rアドベンチャー仕様の誕生動画

その当時の事を思い出しながら、XR100Rの生い立ち的な動画を作ってみました。あまり写真などの素材が残ってなかったのですが、まだ見ていない方は是非みてみてください。

何故XR100を選んだの?

原付二種のミニバイクで海外ツーリングをしてみたくて、海外ツーリング用のミニバイクの選定をしました。ミニバイクで旅というとカブ系バイクが定番でしたが、色々なダートへも行きたかったため未舗装路の走行性能が劣るカブは候補からいったん外れました。

日本の林道であればカブでもいいのですが、数百キロのダートを荷物を積んだカブで走るのはかなり大変なのを実際に見ていたことが大きかったです。もう少し走行性能を上げて色々なダートを走りたいと思ったのです。

しかし当時の原付二種のミニバイクでオフロードに使えそうなバイクは2ストが多く、燃費面やパーツ面で海外ツーリングで使うには厳しいものでした。

燃費面に関しては、海外の長距離未舗装路を走る場合は400〜450kmはガソリンが給油できない区間が多かったため、かなりの量のガソリンを持ち運んだり、オイルを持ち歩かなければいけないこともネックでした。また、日本仕様の2stバイクではパーツが海外で手に入らないことも大きかったのです。

原付・原付二種という条件で考えるとどうしてもカブ系に行き着くのですが、4stで燃費が良く、海外に輸出されてパーツも入手しやすいバイクを見つけます。それがXR100Rでした。

荷物を積載出来ないという大きな欠点はありましたが、それ以外に欲しい要件はすべて満たしているバイクでした。見た目も可愛らしく、オフロード性能は全く問題ありません。積載は改造によってなんとか出来そうでしたので、XR100Rをベースに改造することにしたのでした。

XR100R

 

XR100Rはどんなバイク?

XR100Rはキッズや初心者のためのレーサーバイクでした。レーサーといってもマイルドなエンジンを積んでおり、定期的にエンジンメンテナンスが必要なモトクロッサーとは違って公道バイクと同じ扱いが出来るエンジンです。

とはいえ保安部品は付いていないため、公道走行のためには保安部品を取り付ける必要がありました。現在のナンバー取得の条件は分かりませんが、1997年当時の私の住むエリアではアメリカから逆輸入をしないとナンバーを取得することが出来ませんでした。

そのためアメリカからバイク本体を輸入し、日本で保安部品を装着して輸入した時の書類を元に登録しました。レーサーという仕様上、保安部品のことを全く考えていないため発電コイルを変えるなどの作業も必要でした。

 

XR100Rアドベンチャー・1998年仕様

海外ツーリングへ行くために購入したので、その目的にあわせてバイクを仕上げていきました。それまでに日本や海外を旅したことを踏まえて、レーサーXR100Rをアドベンチャーツーリング仕様のXR100Rへと改造していったのです。改造に関しては大きな所はショップに任せ、自分で出来る細かな所は自分でやりました。

XR100Rアドベンチャー仕様 1998年

積載と補強を考えたサブフレームの溶接とクラック対策

XR100Rは元々がレーサーのため、シートの後端あたりまでしかフレームがなく荷物を載せることを考えてありません。まずは荷物を積載するためにキャリアを装着できるようにする改造が必要でした。元々のフレームにキャリアは取り付けず、荷物の重量に耐えられるように、サブフレームを1本追加して強度を増しています。

XR100Rアドベンチャー仕様・フレーム

左右で形状が違うのは、マフラーの有無などによって同じ形状に出来なかったらです。サイドカバーをそのままつけれなくなるなどの弊害はありましたが、かつて何百キロと続く海外ダートで荷物の重さによりフレームが何度も折れたので、見た目よりも強度を重視しています。

XR100Rアドベンチャー仕様・フレーム

以前別のバイクで海外ダートを走った時に、リアのサブフレーム部分だけでなく、フレームの三角部分の上側と後ろ側も折れたりクラックが入りました。そのため、三角の頂点の部分に金属プレートを溶接し三角部分の強度を上げました。

XR100Rアドベンチャー仕様・フレーム

ラクに500km以上の航続距離を確保したビッグタンク

海外ダートの無給油区間は400〜450kmないことが当たりまえです。私も含め多くのライダーはガソリン携行缶を持ちながら旅していましたが、ガソリン携行缶をシートの後方に積載することで、サブフレームが折れてしまう場合が多かったのです。

ガソリン携行缶を持つことなく最低500kmの航続距離が欲しいと考えました。500kmの航続距離があれば、人が全く通らないような危険なルート以外はたいていこなせるからです。当時海外ではバイクを壊さないように40kmほどのスピードで走っていたので、燃費から計算すると600kmほど走れたことになります。

XR100Rアドベンチャー仕様・タンク

XR100R用のビックタンクは売っていないため、ジェベル125の13Lタンクを流用しました。タンク前面をバイクに干渉しないようにカットしたり、背面が当たらないように叩いて凹ませたりして装着しています。このビックタンク用の台座もフレームに溶接して新設しました。

XR100Rアドベンチャー仕様・フレーム

大型ビッグオフローダー並の積載をするためのフロントキャリア

XR100Rの後部に荷物を積載出来るようにはしたものの、大型バイクほどの積載量はありません。積載量を増やすためにフロントキャリアも特注しました。フロントに荷物を積むことでハンドリングは悪くなりますが、背に腹は代えられません。

XR100Rアドベンチャー仕様・フロントキャリア

かさばる工具をしまう工具箱も作りました。私が指示したのはこの形状ではなかったのですが、こっちの方がいいと言われ納品されました。実はこの部分はかなり文句を言いましたが、バイクの準備の時間がなくなるため妥協。

しかし最低地上高を削るこの形状は全然ダメでした。舗装路やフラットダートでは良いのですが、荒れたダートでは地面に当たって走れたものではありませんでした。結果、荒れたダートに入る時は取り外して使うというこうとをしていました。

XR100Rアドベンチャー仕様・工具箱

ちなみに発注した時のイメージ図はこれです。工具箱の形状はこんなものでした。タイヤから石が跳ね上げるため厚めのアルミにしないといけませんが、最低地上高は犠牲にならないはずでした。

XR100Rアドベンチャー仕様・イメージ図

PCやデジカメを充電するためのAC100V出力機能

当時の旅バイクにほとんど装備されていなかったので画期的だったと思っているのが、PCやデジカメを充電する機能です。まだPCやデジカメをツーリングで持ち歩く時代でもなかったのですが、現地からホームページのリアルタイム更新をしてみたかったので取り付けました。

今ではUSBが主流ですが、充電などのための共通企画がなかったので家庭用コンセントと同じAC100Vを出力です。車用に売っていた12V→100V昇圧コンバーターを流用し、XR100Rのシート下に収まるようにしました。

そこからハンドルまで線を引き、ゴムで雨対策をした100Vコンセントの口が下向きに取り付けられました。ショートが怖いので常時コンバーターを動かさず、ハンドル部分にオンオフスイッチも付けました。スマホなどの充電が当たり前になりましたが、誰にも理解されなかった装備でした。

XR100Rアドベンチャー仕様・昇圧コンバーター

雨や盗難などから荷物を守るリアボックス

当時はボックスは格好悪い風潮があり、あまり装着している人は居ませんでした。しかし鍵がかかり雨がかからないボックスは海外ツーリングではとても便利だと思い装着しました。

現在のアドベンチャーバイクはアルミボックスを付けることも多いですが、原付二種のミニバイクということで、パワー的にもフレーム的にも軽量のプラスチック製のボックスにしました。あまり大きなモノにしなかったのは、バイクとのバランスを考えてのことです。

また盗難面では、リアキャリア部分にU字ロックを収納出来るようにしたり、メインキーやハンドルロックを付けたりしました。メインキーやハンドルロックってどういうこと?・・と思いますが、元がレーサーなので鍵を使うものは何も付いてなかったのです。

XR100Rアドベンチャー仕様・リアボックス

自転車用メーターでトリップメーターを装備

XR100Rは他車種のメーターを流用しています。しかしメーター誤差をどうしても解消できなかったこと、トリップメーターが付いていなかったことから、より多機能な自転車用のサイクロコンピューターを装着しました。時速や距離などが正確に分かったためとても便利でした。

XR100Rアドベンチャー仕様・自転車用メーター

キャンプを快適にする、ガソリン取り出し口

キャンプでガソリンコンロにガソリンを入れる必要があるため、ガソリン取り出し口を取り付けました。左上のほうで分岐されているのが分かるでしょうか。

そして後方にコックを設置(写真ではコック部分が切れてますが左下の部分です)し、ひねるとガソリンが出てくるようにしました。連日のキャンプになっても、コンロ用の燃料を取り出しやすくとても便利に使えました。

XR100Rアドベンチャー仕様・ガソリン取り出し口

その他、長時間走行対策や転倒対策なども

その他にも、長時間安定して走行するためのオイルクーラー、転倒時にトラブルになりにくいアルミハンドルやミラー、ブッシュガード、シフトペダルなどを装備。土の上でスタンドが沈まないようにサイドスタンドの設置面積拡大などもしています。

XR100Rアドベンチャー仕様・オイルクーラー

 

大型アドベンチャーバイクに近い使い勝手に

細かな所まで紹介してしまいましたが、最終的には大型アドベンチャーバイクにもひけを取らないの積載を実現し、使い勝手がとても良いアドベンチャーミニバイクになりました。

XR100Rアドベンチャー仕様とBMW R100GS

積載時の見た目はともかくとしても、当時の原付二種のダートを走れるツーリングバイクとしてはかなり理想的なバイクに仕上がったと思っています。

XR100Rアドベンチャー仕様・積載

 

現在のXR100Rアドベンチャー・2021年仕様

海外ツーリングを終えていったん眠りについたXR100Rでしたが、2017年に修理されて旅やツーリングに再び使っています。復活時はビッグタンクの錆が酷く小さなタンクを使っていたのですが、やはりビッグタンクの姿にしたくて復活させました。

ビッグタンクにするとハンドルがタンクに当たらないよう切れ角を浅くしないといけないため、オフロードで遊ぶという用途には向かなくなるのが残念なのですけどね。

XR100Rアドベンチャー仕様・2018年

積載量アップのためのリアボックス大型化

上の写真はまだリアボックスが小さいですが、バランスを崩さない程度に大きいものにしました。これでキャンプツーリングなどでは少し余裕ができました。

XR100Rアドベンチャー仕様・2019年

快適なツーリングのためのサイドパニア化

以前はソフトの振り分けバッグを使っていましたが、サイドパニアケースを付けられるようにしました。重量やバランスを考えてプラスチックの小さめのものですが、キャンプツーリングの時にとても便利になりました。

XR100Rアドベンチャー仕様・2018年

AC100V出力機能をUSBに変更

家庭用コンセント100V出力からUSB5V出力に変更しました。今の時代はUSBの方が絶対的に便利ですしね。バッテリーレス車のXR100Rに取り付けたAC12V→DC12Vにするためのダイオードや電気を蓄えるコンデンサはそのまま流用しています。

XR100Rアドベンチャー仕様・USB電源

廃止したもの

スピードメーターをトリップ付きにしたころもあり、自転車用メーターは廃止しました。ロングツーリングに行く時間がなくなったため、劣化していたガソリン取り出し口も取り外しました。もちろん荒れた道で使えない工具箱も廃止です。

 

姿や装備を変えながら、まだまだ一緒に走ります!

ちょこちょこと装備は変わっていくと思いますが、思い入れもあり乗っていて楽しいバイクなので、色々な所を一緒に走り回りたいと思います!

XR100Rアドベンチャー仕様・雪道

 

XR100Rとの北米ツーリングの旅日記はこちらで見れます

XR100Rと旅をした時の日記(ダイジェスト版)です。興味がありましたら是非お読み下さい。

 

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