腐食が激しい屋上ウッドデッキの補修(前編:フェンス側)
屋上ウッドデッキの大引きなどが腐ってきました。さすがに大がかりになるので工務店にお願いしようかとも思ったのですが、予算の都合もありDIYで直すことにしました。
作り直すというよりは、腐った木材を交換しつつ、雨に強くDIYでもメンテナンスしやすい構造に直していきたいと思います!作業は1日では終わりませんが、時系列的に見てもらおうと思います!
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屋上ウッドデッキの現状を把握
ウッドデッキの上を歩くだけでは分からないのですが、手すりが痛んで来た時にデッキの下の大引きもチェックしたところ、腐っているのに気づきました。
手すりだけは板金でカバーを作ってもらったのですが、他はDIYで直そうと思ってからすでに2年・・・。さらに腐食は進んでいることでしょう・・・。
まずは現状も確認するためにデッキや手すりのカバーを外していきます!
手すり部分は腐食が激しくなってきたときに板金屋さんにカバーを作ってもらっています。しかしすでにけっこう酷い状態です。
大引き部分を交換するにはフェンス部分をバラさなければいけないので外してみましょう!
金属のカバーを外し、フェンス部分の1×4材を取り外しました。手前にとりつけてあるSPF1×4材はグラグラしないようにしてあるだけです。
まず、手すりの上部分。もともと腐食していた所にこれ以上腐食がすすまないようにカバーをかけましたが、腐食進んだように見えますね・・・。痛々しい・・・。
下の方へ目をやると、中央の柱の下の腐食が酷かったです。ホゾをつくって組んでいるので雨水が入って抜けにくく、そこから腐ってきたようですね。
フェンスの板材も裏側が腐り始めているのもありました。フェンス部分は表面は痛んでいても裏は平気かなと思っていたのでちょっと残念・・。
DIYでのウッドデッキのメンテナンスが難しそうなら・・
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評判のよいプロを探してメンテナンスしてもらうのもいいかもしれませんね。
雨が貯まりにくくメンテナンスしやすい構造に変更
大工さんの仕事らしくホゾ穴を掘って木材が組んでありますが、屋外だとこの穴に水分が入り込み抜けにくいため、この部分から腐ってくるようです。
写真の部分は壁があって雨がかかりにくいので痛んでいないですが、中央付近は先ほど見ていただいたようにグズグズになってしまっていました。
現状は、床に土台的なものを作ってそこから柱を立てるような構造になっています。加重をしっかり受けられる構造なのですが外だと少し厳しそう。
またホゾを使って組んであると、修繕をするために色々な部分を外さなければいけなくなるため、メンテナンスとして腐った部分だけを交換しにくいのが欠点です。
そのため屋根から柱を立てて、フェンス部分と土台となっている大引きとは縁を切ることにしました。木材の接続は金具を使って行えば、部分的に木材の交換がしやすくなります。
フェンス部分の解体
一気に修繕する時間はないので、出来るところから順にやっていきました。
まずは木材を運び出すには細切れにしたほうが都合がいいのもあり、手すりなどを1ブロックずつ切ってフェンス部分を解体していきました。
傷んだ大引きの補修
左から2本目の木材がかなり腐っていました。他の部分はまだ使えそうなので、この2本目の腐食部分は交換していきます。
こんな感じに4×4の木材を切りました。
そしてこんな風に接続してコーススレッド(ビス)でとめました。全部の木を交換してつくり直すのは費用がかかるので部分的に補修していきます。
フェンスの柱の加工と塗装
フェンスの柱を造っていきます。木材は4×4のウエスタンレッドシダー。必要な材料は木工ランドさんから買いました。
柱部分は屋根の勾配に合わせて斜めにカットする必要がありましたので、以前の束と角度を合わせてカットしていきました。上が以前の束、下が柱になる木材です。
両サイドの木材は、家本体と金具で固定されるので、金具でとめる部分はトリマーで溝を掘って加工を施しました。
溝はこんな感じに掘って塗装しました。
塗料はニューボンデンのチークカラー。
同様に5本分の柱をつくり、あらかじめ塗装を施しました。
フェンスの柱を立てる
出来上がったフェンスの柱を床下になる木材と接続しました。
このウッドデッキは基本的に屋根の上に乗っかっているだけですが、ズレなどの防止などから左右の柱は家本体と接続されています。
そして金具をつけた木材を柱と柱の間にとめていました。
手すりとフェンスを取り付ける
出来上がった柱の上に手すりを取り付けました。写真では2×4材しか乗っていませんが、この上に1×4材をもう一つ重ねています(写真撮り忘れました)。
長い木材を運べないため中央で2×4材が中央で分割になっているので、それをまたいでつなぐためにも1×4材をのせました。
その上にガルバリウム鋼板製のカバーを取り付け、あまり傷んでいなかったフェンス材を取り付けました。
フェンス材の間隔は以前と同じにしたので隙間にもう一枚板を張れますが、スカスカの方がメンテしやすそうだしこのままでいいかなと思い始めています。
でも外からの見た目はもう一枚張った方がいいので悩ましいです。
大引きにブチルテープを貼り防水処理を施す
以前、設計屋さんに聞いた方法ですが、ブチルテープを木材に貼ることにしました(本当は最初から土台部分は鉄製がいいらしいですが)。
ブチルテープは自己融着テープとも呼ばれ、気密・防水用に使われるテープです。
ホゾほどではないですが、ピス穴などから雨が入り少しずつ木材の天面を蝕んでいくのでそれを食い止めるためです。
一番大きなことはビスと一緒にブチルテープ部分が揉まれ、パッキンのような状態になること。もちろんすでにひび割れた部分の保護なども兼ねます。
まだ腐食が進んでいない木材もすでに18年は経っていますので、何もしなければ急激に腐食が進むということもありますしね。
ブチルテープは片面のタイプを選びました。ホームセンターには売っていなかったのでモノタロウでゲット。幅は75mmのものにしました。
片面粘着ですが、黒い接着面はベタツキもなくとても扱いやすかったです。時間が経つと融着してかなりベタつくのだと思いますが、施工に関しては本当に作業性が良かったです。
こんな感じに貼っていきました。とりあえず上からはなるべく水が入らないように、下側からは水が抜けるようにしました。
とりあえずブチルテープを貼った所にデッキ材を戻して、さらに作業を進めます。大引きは3本目ががっつり傷んでいるので、その手前までとりあえずブチルテープを貼りました。
分かりにくいかもしれませんが、片面ブチルテープの表面は不織布になっており塗装できるんです!(デッキ材と白いテープの間に茶色い部分があるでしょう?)
なので茶色い木材のイメージで仕上げることも出来るんですね。とりあえず塗ってみたものの、屋根がシルバーなので白いままでいいかと思い塗装はやめましたが。
ウッドデッキ材を張る
ブチルテープを貼った上にウッドデッキ材を6枚分張り戻していきました。中央の木材はテープが終わっている部分から一番手前まで交換予定なので、前半の作業はこれで終了です。
デッキ材を張ってしまえば見た目は変わりませんが、手前とフェンスの縁を切って金具止めになっているので、柱の交換も大引きの修繕もラクなはずです。
屋上ウッドデッキ(出入口側)の補修へ続く
屋上ウッドデッキ上で作業を完結させたいので、フェンス側と出入口側を2つに切り分けて作業を始めました。
フェンス側はほぼ完成したので、次は出入口側のデッキ材をはがして木材を交換していきます。
出入口側は半日影になりやすいこと、屋根からの水が落ちてくること、浴室からの湿気も出てくるため、跡形もないほどの束があるほど痛みが激しいです。
束は手すり側は長持ちしそうですが、こちら側は材質を変えた方がいいかなと思っています。引き続き時間をみつけて修繕しますので、完成したら報告したいと思います!
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ウッドデッキは造り方や材料にもよりますが、定期的なメンテナンスが必要です。またメンテナンスをしていても木材が腐ってしまう場合などもあり、部分的に補修が必要な場合もあります。
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