使いやすい木製の耐熱塗装の焼き釜を自作!マフラーが入る大きさがいい!
マフラーやエンジンなどに耐熱塗装を施した時には乾燥炉(焼き付け釜)を使って焼き付け作業をする必要があります。
そのための耐熱塗装の乾燥炉(焼き付け釜)をDIYで自作しました。マフラーが入る長さで自作し、バラせば収納しておくことも出来ます。
使い勝手の良いものになっていますので是非参考にしてください!
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熱源は何にする?
DIYで自作するにあたって、他のものをいろいろ参考にしました。みなさん工夫して耐熱塗装の焼き付けをしていました。
熱源については、下の4つがメジャーでしょうか。
1:石油ストーブ〜昔からよく使われている方法で、金属の鍋などをのせて釜にします。
2:カセットガス〜石油ストーブの代わりにカセットガスでやっている人もいました。
3:ヒートガン〜ヒートガンでも温度あがるんですね。温風を入れるだけなのでお手軽です。
4:木炭〜大型の焼き付け釜を自作しやすい方法で、ドラムカンで作っている人もいました。
外でなければ出来ないもの、部屋でも出来るものなど、家の環境などで選択が変わってくると思います。
後ほど耐熱塗装乾燥炉(焼き付け釜)の大きさも書きますが、手持ちの道具や材料も考えて木炭をチョイスしました!
BBQ用の七輪を活用する
木炭は金属のカンなどに入れて地面に置いてもいいですが、うちにはBBQ用の大型七輪がありました!
この七輪に合わせて作ったBBQテーブルが庭にあるので、この上に乗せるように耐熱塗装乾燥炉(焼き付け釜)を置くことにしました。
この大型七輪の熱量があれば、そこそこ大きな釜を作ってもパワーは十分ですね!片付けが楽なのもいいです。
材料と大きさはどうする?
耐熱塗装乾燥炉(焼き付け釜)の大きさは、最低限サイレンサーが入る大きさにしたかったです。
材料は当初ダンボールを考えていましたが、他の車両のマフラーも塗装しなおしたいので最低3回は使う予定。
ダンボールはやめて木で焼き付き釜を作ることにしました。木製にすれば何度も使い回せる上に強度も出て使いやすいはずです!
そしてDIYも木は慣れていることや、余っている木材もあるので材料費もかかりません。
木製で大丈夫なの?と心配になりますが、発火温度は約400〜460度なので直接火が当たらなければ大丈夫です。
木製 組立式の耐熱塗装乾燥炉を作る
それでは作っていきましょう!材料は、以前作って使わなくなった本棚をバラして保管しておいた木材などです。
パイン材とシナベニアで厚みもバラバラですが、もし材料を買うとしたらベニア合板などの安いものですね(その時の値段をチェックしながら)。
サイズを出しておけば、ホームセンターでカットしてもらえば組み立てるだけになるのでラクです。
その他は余っていたステンレスパイプ、アルミホイル、両面テープも用意しました。
まず釜の大きさに合わせて木材をカットします。今回は見栄えは関係ないので設計はせずに適当です。
板材が1820mmだったので長辺は910mm弱にしました。釜の高さはこの板材に合わせて345mm。長辺の木材はパイン材。ちょっと贅沢。
側面はシナベニア。345×450mmくらいにしました。薄い板ですがこれもちょっと贅沢。
カットしたら、釜の上になる部分に穴を3カ所づつ開けました。
部品をぶら下げたり、箱自体を持ち運べるようにするため、この部分にステンレス棒を通す予定です。
4面分の板材を切り終えたら両面テープでアルミホイルを貼っていきました。
アルミホイルを貼ることによって、輻射熱で温度があがって炉内も安定します。
また熱を遮断もしてくれるので、木材があまり熱くなりません。
耐熱塗装乾燥炉(焼き付け釜)の外枠が出来ました。
最初は裏も両面テープで綺麗に貼っていましたが、面倒になりテープでとめました。見栄えは関係ないということで!
でも使って思いましたが、テープが外側に見えていると熱くなったアルミを乗せると溶けるので、アルミの下に両面テープの方が良かったです。
組み立て式と書きましたが、組み立てはビスです。
蝶ネジなどで工具を使わないようにも出来ますが、道具があるのでコレが一番手っ取り早いので。
箱状に組み立てたものにステンレス棒を通しました。後で温度計の穴を開けたりしましたが出来上がりました。
マフラーの入る自作の耐熱塗装乾燥炉が完成!
組み上がったものを大型七輪の上に乗せて、箱の上面にフタをして使用します。
上から見るとこんな感じになります。七輪が下に下がっているので箱の高さも有効に使えます。
板の幅が足りなかったのでちょっと継ぎ足しになっていますが、フタを乗せるとこんな感じです。
最後にもう一つ穴をあけて温度計を差し込めるようにしました。温度計は天麩羅などで使う料理用のもので300度まで測れます。
使用後にバラすとこのような状態になります。これならしまっておけるので何度も使用可能です!
アルミホイルは破れやすいですが、破れたらアルミテープで補修すればいいでしょう。
実際の使い勝手はどう?
箱を下ろしてステンレス棒にマフラーなどの部品を吊ってみました。
ステンレス棒を持つと箱も持ち上げられるので、この状態で持ち運びが出来ます。
部品をセットしたまま箱を移動できたら便利だなと思って考えましたが、メチャメチャ使い勝手が良かったです!
実際に自作の釜を使ってみましたが、温度の上がり方もバッチリでした!200度はラクラク突破します。
上げすぎる必要もないかなと重い、フタをあけて200度前後になるようにして使いました。
思ったよりも使い勝手のよい耐熱塗装の乾燥炉(焼き付け釜)が出来て、焼き付けで悩まずにすむようになりました!
みなさんも自分が使いやすい耐熱塗装の乾燥炉(焼き付け釜)を作ってみてくださいね!
<次の記事へ> 錆落としと耐熱塗装で新品のようなマフラーに!〜天涯レストア15
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