北米縦断仕様にXR100Rを改造する
XR100Rを購入し、北米ツーリング用に改造をお願いしました。購入から改造箇所などの記録です。
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北米縦断の旅に選んだバイクはXR100R
原付2種で海外を旅してみたいとの思いから車種を選びにかかりました。原付2種ながらもそこそこ走る、海外でパーツが手に入りやすいもの、それから小さく見えるものが条件でした。
スクーターを除けば、当時普通に手に入る小さく見える原付2種はKSR-IIくらい。後は125ccクラスで大きく見える原付2種ばかりでした。ただKSRは海外で部品が手にはいるか怪しく、燃費の問題もあったのでやめました。
結局いろいろ考えて、XR100Rを思い入れだけで選びました。しかしXR100Rはレーサーなので保安部品がついていません。また大量の荷物を載せるには問題がありました。サブフレームもなく一人乗りなので、荷物が全くつめないのです!
でも、海外でも売られているモデルなので部品供給は問題ないだろうし、小さくカワイイ、そこそこ走る、エンジンが何度もバラしたことのあるエンジンと同種であるところから購入を決意。オーストラリアツーリングで「ないものは作ればいい。」というコトを学んでいたのが購入の決め手でした。
XR100Rというバイク
一応はレーサーなので、もともとは保安部品がついていません。日本でこのバイクを登録するには、アメリカ等から逆輸入して保安部品をつけないと、登録することができません。(日本で買って保安部品つけても登録できない。)なので海外から輸入したものを日本で登録することになります。
XR100Rの購入
バイクはまずいきつけのカワサキ店(ライダースショップYOKOHAMA)に相談しました。しかし、この店で使っている輸入業者に相談してもらったところ、「バイクが小さいく価格も安いため、通常は2台1梱包でもってこないと、かなり割高になってしまう。」とのコトで、どこかXR100Rを輸入している所から取ったほうが得策という結論に。
まずオフロード雑誌にXR100Rの広告を出しているお店に、TEL、TEL、TEL….。ちなみに最初にバイク屋にTELしてもらって探ったのは、4店。
A店は「もう円安になって、あまりに車両が高くなり売れる値段ではなくなったのでヤメました。」とのこと。かしこいね。
B店は「日本で100Rをもってる所を探して、業販します。」とのこと。自分の店に持ってないのに広告打つなよ。
C店も同じ。
D店はあったのですが、質問をいくつかすると「ジェネレーターは高いから部品変えませんよ。ちょっとライトとかウインカーとかつらいんですけどね。付けてくれと言われれば付けますけど、高くなるのでオススメしてません。」とか言れました。なんか買う気は失せました。
バイク屋の店長が、知り合いの店とか業者にTELしてくれ、とあるお店を紹介してくれました。ちなみにこの店はXR系のパーツとか扱っているので有名です。
その店でいくつか質問すると、「最近はまとめて輸入してないのでちょっと高くなります。値段約50万で(保安部品代(約8万円)、取り付け代、行き付けの店のマージン、登録まで含む。ちなみに愛媛からの陸送代1万円。)、1ヶ月くらいで納品。」だそう。たっけ〜!!
値段にめげずに、ジェネレーターの容量アップも含まれているか聞いたところ、「絶対変えないとダメです!容量が足りません。」と言われました。もちろん上の価格にジェネレーター交換も入っています。コレが購入の決め手になりました。
安いものでも後で手を入れるなら同じ値段になりそうでしたし、売れればOKみたいな感じではなく、一番信頼できそうだったから。でもホントたっけ〜と思いましたよさすがに。
レーサーから足されていた装備
フロントブレーキパネルまわり(XLR80)、ライトまわり(XLR80)、メーターまわり(XLR80)、ウインカー(XLR80)、Fブレーキホルダー、レバー、ケーブル(XLR80)、メインキー(DAX)、Rミラー(XLR80)、ジェネレーター(XLR80)、テールランプ(アチェルビス)、フロントフェンダーステー(XLR80)、メインハーネス(XLR80)、ACレギュレータ(XLR80)
XR100R公道仕様の問題点
旅仕様にする前に、まずは納車されたXR100Rで走ってみましたが、公道走行用で売られているバイクではないので、気になるところがいくつかありました。
1.スプロケットがレーサーなので公道走行にあっていない。
元々のチェーンとスプロケットは、F:14T R:50T チェーンサイズ428でした。アニマルハウスという所から、428サイズの各種スプロケットがでているのは知っていたのですが、ショップが作ったスプロケットは海外で手に入りにくいので、420にサイズダウンすることにしました。
フロントのスプロケットをカブ等のHONDAスモールのバイクのスプロケットを流用したので、12T〜15Tまで選べるようになりました。リヤはXLR80のものを流用してます。
このスプロケは海外では手に入りにくい可能性があるので、スペアパーツとして予備を持っていくことにしました。現状はF:13T R:34T チェーンサイズ420です。フロントは12Tでもいいかもしれません。
2.リヤブレーキを踏んでもスイッチがついてないので、ランプがつかない。
購入先に聞いたところ、リヤはスイッチの取り付けステーがないから、つけないようにしてるんですとのこと。日本で乗るには問題あるとは思いますが、もし海外で車体のチェックがあったりしたらヤバイので、改造する時にスイッチがつくようにステーの溶接をお願いすることにしました。
3.メーターが正しく表示されない。2割くらいの誤差がある。
最初乗った時はビックリしましたよ。自分の感覚では40kmくらいでてるのに、30kmくらいのスピードがメーターに表示されているんですから。
原因はXLR80のメーターとギヤ流用しているにも関わらず、タイヤサイズが2インチ違うからっていうのはすぐピンときたんですが、流用できそうなギヤが見つからないので、そのままにするコトにし、多機能な自転車用のメーターを装着して正しい距離と速度を知ることが出来るようにします。
4.ニュートラルランプがつかない
当たり前なんですけど、レーサーだからスイッチがついていない。でもメーターはXLR80だからランプはついている。ちょっと気持ち悪いので、なんとかつけられないかRS YOKOHAMAに相談したら「エンジンの中には検出スイッチがついてるから、ケースに穴あければ、付くよ。でも長距離走って、そこからオイルがにじんできたらやだろ。やめたほうがいいんじゃない。」と言わました。もっともだし困るモノでもないので、いじらないことにしました。
バイクをある程度走らせて、不具合を確かめ、バイク屋に改造の発注をしました。
改造の参考は宮田さんの「ツーリングバイク実践改造マニュアル」を参考にしました。
彼は溶接は鉄工所というように、自分でアレンジして改造する店や会社を選んでいましたが、
この時は自分の時間が取れないくらい働いていたので、
いきつけの店ライダースショップYOKOHAMAにお願いしました。
その店でパーツ加工をするわけではないけれど、完成後に文句も言いやすいしそうしました。
多少のマージンは仕方ない・・(時間ないし)。
バイク屋に改造を発注
要望をまとめてバイク屋さんに発注しました。発注箇所は下記です。
フレームの補強 と キャリア製作
XR100はシーと下でフレームが終わっているため、ほとんど荷物がつめませんのでキャリアが必要でした。またなるべくシーとから遠い位置には重いものは載せないつもりですが、載せる重量の割にはフレームが華奢なので、フレームの補強もお願いします。
下記を3点を発注
「ワンオフでも流用でもいいのでキャリアをつける。」
「シート下の部分のフレームが折れないようにキャリアの先端部分への補強」
「エンジン後ろの部分の三角部分にプレートなどを入れて補強」
ビッグタンク と シート加工
いくら燃費がよいとはいえ、タンクが小さいので、ビッグタンクをつけてもらいます。オーストラリアでの経験とアメリカ大陸のヘンピなダートの無給油区間をを考えて、ダートの燃費で最低450km走れるのが目安です。
それを基準にタンクを物色して、ジェベル125の13リッタータンクを付けてもらうことにしました。シートはタンクが後退してくる分、短くしてもらいます。
フロントキャリア
ハンドルに重みがかかって操安が悪くなるフロントキャリアですが、これがないと、XR100では荷物を積みきれません。
ハンドルロック
レーサーのためハンドルロックが付いていませんでした。気軽にかけれるハンドルロックは絶対に必要。
工具箱
工具をカバンに入れるとかさばるので、車体に付けれる工具箱を発注
サイドスタンド
サイドスタンドの設置面積を広げてもらい、砂地でも埋もれないようにしてもらいます。
U字ロック取り付けスペース
スクーターのようにU字ロックを車体に取り付けられるようにしてもらいます。
スピードメーターギア
製作できれば、または流用できそうなモノがあればということで頼みました。→結局これは断念しました。
フロントフォーク・リアサスのセッティング
荷物が多いので、その分固めにしてもらいます。
後で自分で取り付ける予定のもの
リアボックス / オイルクーラ / AC100V出力 / ガソリン取り出し口 / サイクロコンピューター / アルミハンドル / ミラー / ブッシュガード / シフトレバー の予定
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