腐食が激しい屋上ウッドデッキの補修(後編:出入口側)
フェンス側の修繕を終えて出入口側の修繕を行いました。出入口側はデッキを剥がして大引きの腐った部分を除去し、新しい木に差し替える作業です。
どのくらい効果があるかは分かりませんが、大引きの上に防水ブチルテープを貼ってビス穴からの雨水浸入を少しでも食い止める工夫もしました。
では、後編の出入口側半分の作業です!
<スポンサーリンク>
前半(フェンス側)の作業内容
ウッドデッキ上で作業を完結させるため、一気に作業を進めずにフェンス側とウッドデッキ側に分けて作業をしました。
その前半・フェンス側の修理を行った時の作業日記です。腐った部分の木の交換とメンテナンスしやすい作りに変更をしました。
ウッドデッキのビスを外してデッキ材をはずす
今回直す出入口側のウッドデッキ材のコーススレッドを抜いてデッキ材をはずしていきます。
デッキ材を外す時にはどの位置のものだったか分かるように番号を振っておきました。
ビス穴の位置のこともありますが、場所によって左右の長さを微調整している可能性も高いからです。
そして今回直す部分の全貌が見えました。想像していたよりも傷んでいましたね・・・。
デッキ材の下の大引きを全部換えるのは予算的にも厳しいですし、DIYでこの長さの材料を揃えるのも大変です。傷んでいる部分だけを継ぎ足していくことにしました。
腐りにくくする工夫もしますが、もし他の部分も腐ったら継ぎ足しながら直していく予定です。
木材の腐食部分を確認する
縦に5本ある木材で一番状態が悪かったのは中央部分の木材でした。すでにビスは効かないお飾り状態。
これだけ割れてしまっていると雨水が入り込みどんどん腐食が進んでいくことでしょう・・・。
出入口側の木材部分には、屋根から雨が落ちてきたりお風呂の湿気が出てきます。状態はフェンス側よりも悪くグズグズでした。見るからに湿気の抜けが悪そうですね。
中央部分の大引きはこんな状態ですが、他の大引きも壁側の木材との接合部分は痛みがありました。そのまま使えそうと思っていた部分もダメだったのがちょっとショックです。
束はボロボロです。触ると崩れます。よくみると壁側に幕板がありますが、これも風通しを悪くしているような気がしました。幕板も手で折れるほどでしたし・・。
生き残っている木材部分やホゾがあったのでデッキにのっても平気でしたが、すでに束の原型がない所も!
出入口がある壁側の束は5本ともすべて状態が悪くなっていました。それ以外の束は傷んでいるものがなかったで、壁側の束だけは腐食対策を考えないとだめそうです。
DIYでのウッドデッキのメンテナンスが難しそうなら・・
自分でウッドデッキの補修や塗装をしようと思っていたけれど難しそうだと思ったら、くらしのマーケットでウッドデッキメンテナンス業者を探すことも可能です。
評判のよいプロを探してメンテナンスしてもらうのもいいかもしれませんね。
腐った壁側の束や大引きを撤去する
腐った部分を切って撤去していきますが、出入口がある壁側の木材は無残な状態です・・・。同じように作ったら10年後にはまた腐ってしまうでしょう・・・。
家の中を持ち歩けるくらいの長さに木材を切りながら順番に撤去していきます。家の中を運ぶ時にボロボロになった木くずが落ちるのが泣ける・・・。
イペを使って束を作る
出入口がある壁側は鋼製束を使いたいところですが、勾配があることや大引きまでの高さが低めなこともあり、都合のいい製品が見つかりませんでした・・・。
ん〜・・・と考えてみた所、倉庫に1階デッキを直した時に使わなくなったイペ材が余っていることを思い出しました!
イペは加工は多少面倒ですが腐りに対しては恐ろしく強いんです!ほぼ腐り落ちることはないということで、これを使って束を作ることにしました!
デッキ材なので太さが足りないので、まずは3枚分を接着しました。
それを屋根傾斜や高さを合わせてカット。出入口側の束5本はイペ製です!
イペ材はとても固いので、そのままではビスが通りません。入っていかないならまだしも、下穴の大きさが小さいだけでも金属のビスの方が折れてしまうほどなんです。
なのでまずはビスにあわせてドリルで下穴を開けます。ドリルは鉄鋼用を使っていましたが、ドリルも1本折ってしまいました・・・。
こちら側はこんな風に大引きの差し替え部分に金具で束を固定しました。
反対側にも下穴を開けました。
こちら側はビスを直接打って固定しました。一番下には以前の束についていた通気のためのプラ製品と滑り止めを装着。
これで差し替えパーツの完成です。
塗料を塗れなくなる所は先に塗っていますが、塗料は他の部分も含めてニューボンデン・チークカラーを使いました。
大引きをつぎたしていく
腐って傷んでいた部分を切った大引きを加工していきます。こんな感じにL時にしました。この大引きは一番傷んでいた中央のものです。
そこにさらにウエスタンレッドシダーで作った大引きを継ぎ足します。
1本の長い材料を使わなかったのは、入手性が一番大きいです。運んでもらうのも買ってから運ぶのも難しいです。また、家の中を運ぶのも大変だからですね。
ちなみにこの大引きの下の束は使えないこともなかったのですが、せっかくなのでウエスタンレッドシダーの木材で作り直しました。
接合部はこんな感じ。L時部分に水が入ってしまうと腐りやすいかもしれませんが、防水は一応します。
上手くいかずにまた15年後に腐ってきたら、また同様に継ぎ足しをすればいいので気が楽です。
そして先ほど作ってあったイペの束の大引きをさらに継ぎ足します。継ぎ足している長さはすべて違います。
5本全てをつなぎ終えた所。すでに塗料も全部塗ってあります。出入口のある壁側は通気性も考えて横方向に木材は入れないことにしました。
イペのデッキ材で上から固定されますし、その下に木があっても再び腐りそうですし、通気性もこの方が良いはずなので。
ただ、1本腐ってくると腐った上のデッキ材がたわむ可能性がありますが、痛みをチェックしやすい気もしますしね。
ブチル防水テープを貼る
ビス穴や割れから雨水が浸入して傷むことを防ぐために気密・防水用のブチル片面テープをはりました。
ビスに対してはテープを貫通して通るためパッキンのような役割を担い、古い材ですでにけっこう発生している割れ部分の防水にもなります。
ブチルテープは前編でも紹介しましたが片面タイプで幅は75mmのものです。ホームセンターには売っていなかったのでモノタロウで。
L時で継ぎ足した部分は上や横から水が入らないように防水テープを巻きました。
どのくらい効果が出るかはわかりませんが、ダメなら15年後にでもまた直せば良いですしね。
デッキ材を張り直す
外す時に書いておいた番号を見ながらウッドデッキ材を戻していきます。
フェンス寄りの方は、大引きは中央しか変わっていないので、以前とめてあった場所と同じ場所に戻していきました。
出入口側は新しい材なので、メジャーで等間隔になるよう印をつけて張り戻していきます。
修繕の完成!
全部デッキ材を戻したら完成です!デッキ材は高圧洗浄でもしたいですが、それはヒマがあったらということで!
これでまたしばらく修繕は考えなくていいこともありますが、傷みやすい場所は交部分的に換しやすくなっているのでで気が楽です。
防水テープがどの程度の仕事ぶりをしてくれるかも楽しみですね!
ウッドデッキのメンテナンスをしてくれるプロはこちらでも探せます
ウッドデッキは造り方や材料にもよりますが、定期的なメンテナンスが必要です。またメンテナンスをしていても木材が腐ってしまう場合などもあり、部分的に補修が必要な場合もあります。
くらしのマーケットでは、ウッドデッキメンテナンスのサービスをしてくれる業者も多く登録しており、ちょっとしたメンテナンスを頼むことも可能です。
上手に使えばとても便利なサービスですので、メンテナンスが必要な時に評判のよさそうな業者を探してみるのもいいですね。
コメントはありません