小競り合いしながら横を通過する牛や羊たち【北米縦断・原付二種の旅 101日目】
地平線の遙か彼方へと続く雨雲
今日は400km以上走らなきゃいけないから、朝8時前に真っ白い息とともに宿を出たんだ。やっぱり寒い!昨日も今日の朝は氷点下になったらしいよ・・・。
行けども行けども、雲、雲、雲。日本では地平線ってあまり見れる所がないから、地平線を見ながら走るのは好きなんだけど、今日ほど地平線が辛く感じた事ないよ。
丘を越えて地平線が見えると雨雲。地平線まで走って丘を越えると遥か彼方まで雨雲。丘を越えるたびに、「マジかよ、いいかげんにしてくれ!」とか「太陽さーん!」とか独り言を言いながら走ってた。
期待もむなしく一向に天気は回復しないままに一日は終わったけどね。そして、楽しみにしてたトウモロコシ畑は、シーズン終了で枯れていて、むなしさに追い打ちをかけてくれたよ。
横を通り過ぎる興奮した牛や羊の群れ
雨の中をショートカットでグラベルロードより下にランクされているアースロードって道を行ってみたんだ。車線は当然1車線のダートでなんともスリッピー。クルマが掘り起こした泥の轍を避けながら走っていくんだけど、これって余計に時間かかんない?なんて自問自答したりして。
アースロードには牧場の柵がないところもあって、牛が敷地を越えないように、道路にグリッドという牛の足がスッポリ落ちちゃう鉄の格子があるんだ。しかし、このグリッドを越える牛を何頭か見てしまった〜!オーストラリアでグリッドを初めて見た時は、人類の知恵だねなんて思ったんだけど、人間が思うよりも牛の知能はもっと高かったよう・・・。
柵のある牧場でも道路の外に牛がいっぱいいたんだ。仕方ないからバイクで追い立てながら進んで行ったら、反対側から4輪バギーに乗ったおじさんが牛を追いたててきた。牛はバイクとバギーに挟まれて興奮ぎみに!
道を譲らなきゃいけない雰囲気だったから譲ったら、興奮気味の牛がバイクのすぐ脇を通過して行くんだよね。牛同士小競り合いしながらすぐ横を通過していく。道は狭いから逃げ場はない。そして俺は赤いカッパを着ていて、闘牛のマトのようないでたち・・。これは恐いよ!
なんとか牛をやり過ごしたら今度は羊。数千頭の羊の道路の横断。待っていると何時間もかかりそうだから、羊の中にバイクで突っ込んでみた!なんとかなったよ。地元の農家しか通らないような道って面白いね。
アースロードや牛や羊の写真を撮りたかったんだけど、昨日の雨でカメラが調子くて起動しなかったり、ピントが合わなかったり・・。昨日のマウントラッシュモアでやっちゃったっぽい。乾いたら調子戻って欲しいな。
寒さの中ララミーのワイオミング大学の寮へ到着。シャワー浴びてから、ワイオミング大学に通うIさんとその友達のNさんとレストランへ食事に行って、ただただ寒い中を走った悪夢のような一日が終わったよ。
<Nebraska Wyoming> ワイオミング大学の学生寮(走行411km)
コメントはありません