バイク用 廃番デカールの制作（Kawasaki KSR用）
廃番となったKSR用のデカール（ステッカー）一式を作りました。自宅のインクジェットプリンタで作った個人用です。
いろいろと面倒だった廃番デカール制作の様子を書きたいと思います。
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色褪せたカウルを塗りたいのでデカール（ステッカー）が欲しい！
カワサキKSR-IIの外装が白っぽくなっています。白いPP樹脂は白化が目立ちませんが、ライムグリーンは目立つんですよねぇ。
この外装を塗装して綺麗にしようということになりました。PP樹脂でもバンパー用の追従する塗料だと塗れるらしいんですね。
しかしその時に必要なのが、タンクやシュラウドに貼られたデカール（ステッカー）です。
白いカッティングシート部分はマスキングして塗るのも大変ではないですが、KSRのロゴが入ったデカールは塗装で再現するのは大変すぎ・・。
そんなわけで、最近ハマっているステッカー作りの延長として、絶版デカールの制作に個人的にチャレンジです！
元々のデカール（ステッカー）を観察
外装の白さがメダルのでデカール（ステッカー）は綺麗に見えましたが、眺めてみるとピンク地に白いツブツブが入っています。
これを再現するの大変そうだなぁ・・・と思いましたが、これは劣化のようですね。綺麗めのKSRのデカールを見るとツブツブは入っていなそうでした。
デカール（ステッカー）の制作予定部分は、ガソリンタンクちシュラウド部分の他、サイドカバーのSuper Bikers、フロントカウルのKAWASAKIステッカーです。
白いカッティングシート部分は、塗装で再現するようなので必要ありません。
そもそもサイドカウル部分は曲面がきついので、新品の平面シールを手に入るか何度も作り直すかしないと再現が難しそうですね。
デカール（ステッカー）の大きさを記録する
デカール（ステッカー）は曲面に貼ってあるので、写真を撮っても歪んでしまって大きさは合いません。
なので透明のシートを貼り付けて手書きでトレースすることにしました。
模様は写真を元に再現しますが、作るステッカーの大きさと模様の位置関係が分かるようにしておくためです。
天地左右の大きさや模様のつながりが大切な左右のタンクとシュラウド部分を手書きでトレースして記録しました。
KawasakiとSuper Bikersについては、左右幅だけ計っておきました。ここはなんとなく同じに見えればいいでしょうし。
写真を元にデカール（ステッカー）をトレースする
撮った写真を元に模様や文字をトレースしていきました。
カメラで曲面を撮っているので歪みがあるため、位置関係や大きさは先ほどの透明シートと合わせてデータを作っていきました。
使用した紙やプリンタは？
プリンタはブラザーのMFC-J7300CDWというインクジェットプリンタです。ビジネス複合機で全色顔料インクの機種です。
染料インクだと水がかかると滲みますが、顔料インクは滲みません。また耐光性もあるため強いものになるはずです。
ちなみにステッカー単体で使う場合はUVカットするためラミネート加工もしますが、塗装のクリアがUV加工となるためラミネート加工はなしです。
使った紙はA-ONEの「屋外でも使えるサインラベルシール」にしました。顔料インクのインクジェットで使える屋外用の用紙です。
（MFC-J7300CDWで「屋外でも使えるサインラベルシール」は使えましたが、紙詰まりを起こして使えない紙も多いです。）
色を合わせる
何度か主力して外装で使われている色を探りました。
インクジェット機はカラーレーザー機と比べて4色掛け合わせのパーセンテージで思い通りにならないで、出力しながら探ります。
緑色は再現不可能な色味なので、苦戦するのはわかりきっていましたが、まぁ雰囲気が近い色でOKにします。
だいたい決めたら用紙に模様を出してみますが、本番用の用紙が発色が少し違うことや、広い面になってイメージが違うものがありました。
もったいなので、模様の余白部分を使って微調整。ピンク色が色味と濃度のバランスで悩みましたが、やはり緑が難しかった。
もちろん完全に色は合っていませんが、雰囲気はかなり近いものになったと思います！
ステッカー用紙に印刷
先ほど紹介した用紙に印刷していきます。
カッティングマシンを使ってカット出来るサイズはカッティングマシン用のトンボ入りで用紙に印刷しました。
デカール（ステッカー）をカットする
サイズが小さいものはシルエット ポートレート3というカッティングマシンを使いました。
この機械はA4サイズの入門用のマシンですが、廉価品とはいえステッカー作りなどでかなり遊べますね！
カッティングマシンで切って完成です。右タンクと右シュラウドの3枚、kawasaki、Super Bikersのステッカーをカッティングマシンで切りました。
左シュラウド部分は右側と違い1枚ものでした。2枚に分けてカッティングマシンを使っても良かったのですが、手切りすることにしました。
カットラインを上にかぶせてカッターで切っていきます。細かくないのでデザインカッターの必要もないですね。
綺麗に切らないと目立つ部分がないので、違和感なく切れました。
デカール（ステッカー）セット完成！
カッティングシート部分を除いて、KSRの全部のデカール（ステッカー）が出来ました！
上手く貼れれば塗装作業が始まります。どんな出来映えになるのか楽しみです！
オリジナルステッカーも販売中！
今回のKSR用デカールは個人的なものですが、バイクやクルマに貼れるオリジナルステッカーも販売しています。
興味があればこちらも是非ご覧ください。
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初めまして。KSRのデカールについて検索していたらこちらのサイトを見つけました。
素晴らしい技術をお持ちですね！こちらのデカール、販売されると欲しい人多そうですが販売されるご予定はないのでしょうか？
初めましてー。シュラウド部分を探しているんですかね？
ヤフオクなどで売っているシュラウドはデカールなしのものが多いですし、KSRのデカールは廃番なので悩ましいですよね。
販売も少し考えましたが、自分的に完成度的がもうちょっとな所もあるんで、ヤフオク！などでの販売は今のところ考えていません。
タンク部分はオリジナルのままで、シュラウド部分だけを貼り替えると色の違いも目立ちそうですし、面倒なことになってもいやなので。
左側シュラウド部分はウチのカットマシンで切れないので手切りとなり、カットが今一歩というのもありますしね。
そうなんです！
シュラウド部、ヤフオク等に物自体はよく出てるんですが仰る通りデカール無しや欠けてる物が多いんですよね。社外の純正デカールの雰囲気一切無視のデカールとかならありますがあんまり貼りたいと思わないんですよね^ ^;
やはり販売は考えておられませんかー^ ^;
確かにヤフオク等でシュラウド部分だけ販売すると色が違うだとか手切りの部分がどうだとかトラブルの元になりそうですね。。。
こんにちは。
売るとなると様々なトラブルが面倒な気がするので、個人のバイクに貼るだけで売るつもりはないんです。
友達は色は単体で見れば気にならないと言ってましたが、業者クオリティでもないですしね。