汽笛で挨拶〜マニトバを走る貨物列車【カナダ横断ツーリング・バイク新婚旅行・17日目】

［公開日］2000年06月22日［更新日］2019年02月01日

Category:バイクとクルマ

トリプーの日記

平原のトッピング

少しずつ変わってきいく景色を見ながら、Mは「平原にトッピングされているものが変わっていってるよね。」と表現していた。上手いこと言うなぁ。

平原のトッピングが、木になったり、沼になったり、菜の花になったり、そんな景色がヘルメットの向こうで流れすぎていく。単調だった風景がそろそろ終わるのかな？

汽笛を鳴らしてくれる貨物列車の運転手

そうだ、Mが幸せな気分になれたことを書かなきゃね。

1号線から少し離れたところに線路があって、何度か見かけた通り過ぎる列車が、どれも長いなぁ〜と思いながら見ていたんだ。その線路が今日はかなり近いところにあるの。

列車が来たから写真を撮ろうと思って、路肩にバイクを止めて撮影してた時に、Mが列車の運転手に手を振ったら、汽笛を鳴らして手を振ってくれたんだよ。

別の列車が来たときにも、Mがバイクの上でずっと列車の方を見ていたら、その運転手さんも汽笛をならしてくれたんだ。Mは手を振ってお返ししたらしい。

対向車ならともかく、対向列車が挨拶してくれるなんて、スゴイよね！

コテージ風の変わったモーテル

列車の汽笛の余韻にひたりながら、今日の宿泊先を探す。

今回の旅行では、モーテルをとても利用してるんだ。Mが嫌がってるワケじゃないんだけど、キャンプは少めになっている。テントもいいんだけれど、2人だとモーテルが安く感じるんだよね。もちろんテントの方が、絶対的には安いんだけど、パッキングのこととか雨の事を考えちゃうと、ついね。

このところ、モーテルを探す時、チェーン店ではなく、個人経営のモーテルをつい探してしまうんだ。チェーン店のモーテルは設備は良くて安定しているのだけど、どうも面白味に欠けるんだよね。

個人経営の方というと、安い場合が多いんだけどアタリハズレがあるのだけど、チェーン店にはない良さを持っているモーテルはすごくいいんだよね。。今日のモーテルは、独特の雰囲気がすごく印象に残っていて、とても良いモーテルだったな。

Huskyのガソリンスタンドが好き

夜は食事に出て、かえりに給油してきたのだけど、Huskyというガソリンスタンドがかわいくて、お気に入り。Huskyブランドのガソリンスタンドが日本にもあればいいのにな。

Mの日記

心配してくれたおばあちゃん

起きたら結構雨が降っていたの。そんな日は行動がダラダラしちゃうんだよね。8時ごろにごそごそ起き出して、結局出発の準備が出来たのは9時半になってた。

だいぶ小降りになってはいたんだけど、カッパ星人となっていざ出発。今日は風がない代わりに雨に降られながら進んで行く。相変わらず殺風景な景色が続くんだけど、明らかに木が増えてるし、土地の様子が変わってきているんだよね。

お昼をとった小さなレストランで、おばあさんに会ったの。この辺の人は、おばあちゃんでも車を平気で運転してるんだよ。見ていてヒヤヒヤしちゃうんだけど、結構豪快に運転してるの。まあ、車がないと買い物にも行かれないからね、仕方がないんだけど。

そのおばあちゃんも車でレストランに来ていて、おばあちゃんが話し掛けてきたの。

｢どこまで行くの？」「どこから来たの？」と一通りの話しをすると、とっても天気の事を気にしてくれて、「雨があがれば寒くないのにね」｢太陽が出てくればいいわね」とか何度も言ってたな。

食事がすんでレストランを出る時も心配そうにしてた。たぶん孫みたいだったんだろうね。

マニトバ州に入って、１時間、時間がずれた

サスカチュワン州からマニトバ州に入った。また１時間、時間がずれるんだよね。この頃には雨は上がって、空が明るくなってきた。でも、灰色の雲と一緒に移動している感じで、明るい空が見えている方向へは進んでないんです。

途中でちょっとうれしい事があったんだけど、これはTが説明してくれるでしょう。

三角お屋根の可愛いモーテル

今日は目的地「ウィニペグ」に行く為の移動日なので、宿は適当に一号線沿いで探そうって事だったのね。ブランドンという街でチェーン店の「スーパー８モーテル」にしようとしたんだけど、今日はTの勘が冴えていて、そのお向かいにあったコテージ風の三角お屋根のモーテルを発見。素朴な感じで年期は入っているけれど、とっても可愛いので今日のお宿はここに決定。