憧れの北海道ツーリングへ <22日間>
念願の北海道バイクツーリング
1990年8月9日-30日 22日間
一年前に北海道を旅行してから、ずっと思い描いていたバイクでの旅に出ることになった。
北海道をバイクで駆ける。ただそれだけ。どこを観光したいという目的もなかった。
休みに入ってすぐに家を出て北海道へ向かい、台風の影響のあった東北自動車道をフラフラと怖い思いをしながらもひた走った。
仙台から先、盛岡、青森までがすごく距離があることを初めて知った。
距離を伸ばすために同じ体勢での運転をしていると体はどんどん痛くなっていった。
それでも寝れば着いてしまう電車での旅よりも、北海道の遠さを実感できるバイクでの旅の方が楽しいと思った。
青森からフェリーで渡り、北海道の旅が始まった。
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北海道ツーリングのルート
横浜→青森→函館→余市→札幌→芦別→富良野→大雪山国立公園→留萌→宗谷岬→サロマ湖→→網走→知床→野付半島→開陽台→屈斜路湖・阿寒湖→オンネトー→納沙布→阿寒湖・屈斜路湖→釧路湿原→襟裳岬→オロフレ峠→室蘭→札幌→小樽→新潟→横浜
青森フェリーターミナルでの出来事
青森のフェリーターミナルでものすごい偶然があった。
愛車のZX-4を買ったお店が今一歩なので地元の良いバイク屋を探している時期に、丁寧な整備をしてくれた店の店長と青森フェリーターミナルで会ったのだ。
店長は「こんなところで何やってるんだよ〜」と、ぶっきらぼうに声をかけてくれた。
そして、自分でも気づかなかった不具合をその時見つけてくれたのだ。
その場で車両チェックしてもらい、「慌てて直さなくても平気だから、ツーリングから帰ったら持ってきな。」と言わた。
とても信頼できるバイク屋に感じたのと安心して北海道へ渡れると思った。
車で来ていたバイク屋さんより後に到着したが、先にフェリーに乗って北海道に渡ることが出来た。
その後、このバイク屋に通うことになったのは言うまでもない。
ダートを走って大雪山へ
函館→余市→札幌富良野→大雪山
函館からまず余市に向かった。
歴史あるニッカウヰスキーの工場に行ってみたかったのもあるが、前回行った洞爺湖方面を避けて北に抜けてみたのだ。
そして札幌から芦別へ。前回の東北ツーリングの時にダートロードが楽しかったので、わざわざダートを選んで入っていった。
ペースは上がらないもののオンロードバイクでもなんとか走れるものだと分かった。
バイクツーリングをはじめてから買ったキャンプ用具もはじめて使うことになった。
あいにくの雨だったが、買ったテントは問題なく使えて快適だった。
そしてドラマ北の国から有名だった麓郷の森へ。
観光客が凄くいて人気観光地なのは分かったが、ドラマを見ていなかった僕にはさっぱり良さが分からなかった。
富良野の自然の丘や畑を見ているほうが楽しく、少しだけ富良野をうろうろしてみた。
北海道のへそという北海道の中心にあたる所へも行った。
そこから山へ入り、ダートロードを走った。なんでかダートロードに惹かれるのだ。
オンロードバイクなので本当に怖いのだが、大自然の中にいる気持ちよさを感じる。
そして大雪山を見た。天気は今一つだったが、大自然の山なみは凄かった!
富良野と違って人がいないのもとても良かった。
日本最北端の宗谷岬へ走る
留萌→宗谷岬→サロマ湖→網走
最北端へ行ってみたくなり、進路を北に取った。
留萌付近では、キャンプを楽しむ地元の人たちに羊の肉をごちそうになったり、バイク乗り同士で宴会を開いたりした。
直線道路として名高い道道909は平原の中を一直線の道が走っていた。これぞ北海道!
バイクで旅していて本当に良かったと思った。
最北端の宗谷岬は観光客が多く、音楽が鳴り響いていた。
なんとなく俗っぽくてあまり気持ちの良いとは感じなかったが、最北端に来たことはうれしい。
宗谷岬から東側の海沿いを下っていくが、ここも景色がとても良く楽しめた。
だいぶ付け根の方にきてから出てきたサロマ湖が大きかった。
どこまで行っても湖で、展望台から写真を撮っても収まりきらないのだ。
北海道・温泉三昧
知床→野付半島→開陽台→オンネトー
北海道にはキャンプ場に滞在している人がいて、ヌシと呼ばれていた。
知床の熊ノ湯のキャンプ場にも何人かいた。なんとなく近寄りがたいのはなんでだろう?
知床ではカムイワッカの滝というお湯の滝の滝壺で温泉に入った。
屈斜路湖でも、観光客がいなくなった夜にみんなで温泉に行った。
オンネトーでも温泉に入った。自然の中にある温泉に無料で入れるのってすごい!
知床は早々に切り上げて、南下していってしまったが、野付半島のトドワラはかなり記憶に残っている。
枯れた木というのだろうか、湿地のような場所にはえていて不思議な場所に感じた。
またゆっくりと行ってみたいと思った。
カヌーをバイクに積んでいたライダー
納沙布→阿寒湖・屈斜路湖→釧路湿原
屈斜路湖と釧路川はカヌーの聖地だった。
釧路湿原の中を流れる釧路川をカヌーで下るため、バイクにカヌーを積んで走って来ていた人がいた。
スタート地点の屈斜路湖で出会ったその人に、カヌーを借りて一日遊んだのが忘れられない。
バイクだけでなく、そんな楽しみ方もあるのだなぁと。
摩周湖に降りて水面の近くへ行ったことも忘れられない。
去年来た時は霧で何も見えなかった摩周湖だったが、とても良く見えた。そして水もとても綺麗だった。
幽霊が出るとウワサの襟裳岬のキャンプ場
襟裳岬→札幌→小樽
襟裳岬には幽霊が出るというウワサで有名な百人浜キャンプ場というところがあった。
霊感がない僕はオバケを見ることはなかったが、寂しげな感じのキャンプ場だったのは確かだったので、霊感があったら怖かったろう。
札幌では藻岩山から見た夜景が良かった。
札幌の街自体はバイクだったのもあり、ほとんど見ないで出発した。
バイクでの旅だと思ったよりも街の観光がしづらく面倒に感じた。
バイクの旅をするなら、街よりも自然の中を走るほうがいい。
もし街中を観光したいなら、宿かなにかに泊まって、バイクを置いて歩いた方がいいなと思った。
北海道を走り終えて
交通量が少ない北海道の自然の中の道はバイクで走るには最高だった。
雄大な大陸的な景色や開放感も凄かった。
思い切り一日中バイクを走らせても飽きない所。
夜になってキャンプ場で見知らぬ人と宴会を開き、他愛もない話しをしてまた走る。
同じ趣味を持つ人と話すのも楽しかった。
北海道の観光スポットや宿泊施設はこちらで見れます
北海道はスケールの大きな素晴らしい風景が楽しめますが、エリアを絞らないと移動が多くなってしまうので計画も大切です。
こちらで行きたい観光地やエリアを探して北海道を楽しんでくださいね!
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