アメリカツーリングの聖地!モニュメントバレー【北米縦断・原付二種の旅 113日目】
ワイルドでアメリカらしいモニュメントバレー
モニュメントバレーに来た!砂漠に赤い岩、そしてずっと続く道。ハーレーで走ったら気持ちよさそうだなとか、タバコの宣伝に出てきそうだな、とか古き良きアメリカらしさを一番感じたよ!
モニュメントバレーはその名の通り、モニュメントのような岩の造形が楽しめる場所。その風景は、まるで合成写真を見ているような感じ!
空は青く、赤い岩山がそびえたち、道路はどこまでも続いている。道路の脇にバイクを停めて眺めると、まさにバイクの広告!それだけ現実離れしてる風景ってことなのかもしれないんだけどね。
強風と砂埃に泣かされる
モニュメントバレーへ来てから、どんどんどんどん風が強くなり、モニュメントバレーを過ぎると更に強くなってしまった。いつもなら50km位で登るくらいの緩い坂も35kmくらいしか出ないし、平地でも50kmもスピードがでないんだよ。
山や荒野からの砂で前もあんまり見えなくて、砂が首や顎にバチバチってあたるんだ。イテテテテって言いながら走ってたよ。途中のKayentaっていう町でキャンプしようと思ってたんだけど、そんな風と砂の町でキャンプしたくないから先へ進むことにしちゃった。
次ぎの町へ向かったけれど、風は一向に弱くならない!町への到着も予定よりも遅くなってしまったし、なによりキャンプはやめた方がいいと思えてきたんだ。砂嵐までは全然いかないんだけど、かなりの強風と埃っぽさだったからね。
インディアン居留区TUBA CITYで一泊
「今日は屋根の下に泊まる。絶対泊る。高くても泊まる。イテテテテテ。」なんて言いながらTUBA CITYって町にやってきた。ここまで来ていれば、明日はグランドキャニオンにも行けるし、フラッグスタッフっていう街にも行ける距離。
しかしこの町は宿があんまりなかった!なんと宿屋は2軒だけ。当然のように安い方をチョイス。バストイレ共同で、お部屋は普通なのだけど、インディアンの絵画が飾ってあり、なんか不思議なモーテルだったよ。
このTUBA CITYという町は、インディアン居留区の中にあるんだけど(モニュメントバレーからズットだけどね)、オーストラリアのアボリジニ居住区ほどの衝撃はまだ受けていない。
風呂に何日入ってないんだ?って言うくらい風体のインディアンを見ることはあるけどね。まだスゴイ居留地を見てないからかもしれない。
以前、アボリジニは政府からお金を貰って一日中飲んでいる人もいる、っていう話しをアメリカ人にした時に、インディアンと同じだと言われたことがあるんだ。
でもアメリカは、公共の場で飲んだくれちゃいけないっていう法律があるからか、酒を飲んで酔っ払っているインディアンにちょっかい出されるなんてことは全然ないんだよね。幹線道路を外れて奥の方へ行った町ではそういうのを目にすることも出来るのかもしれないけれど。
TUBA CITYの町ではホテルでも、マクドナルドでも、ガソリンスタンドでも、インディアンの人達が働いている。ファーストフード店の中のお客もインディアンが多いよ。オーストラリアではこういう雰囲気の町は見なかったなぁ。
でもインディアンって、居留区以外であんまり見かけない所を見てると、やっぱり追いやられているんだなぁとは思うよ。ちなみに白人は通りすぎていく人が多くて、この町に泊まる人は少ないみたい。
インディアンの居留区は、生活するには適さないんじゃないかっていう所が多かったね。ここだって平原の真ん中にあるような町で町を一歩出ると何もないしね。木も水もない。でも、そこは彼らにとっては幸せな場所なんだと信じたいな。
<Arizona>TUBA CITYの宿(走行341km)
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