コロラド川のあるグランドキャニオン谷底へ【北米縦断・原付二種の旅 115日目】
やっぱり歩こう!バスでグルッっと回るだけじゃつまらない!ってことで、ブライトエンジェルトレールっていうグランドキャニオンの谷底へ降りていけるトレールを歩くことにしたんだ。
どこまで降りようか?って考えたんだ。どうせ降りるならある程度は下まで行きたくなってくるものだけど、川まで降りるのは、日帰りでは禁止されてるみたい。
看板にも、おやめください、毎年重病になったり、死ぬ人がいますって書いてあったから、プラトーポイントっていう川が見下ろせる所まで行く事にしたよ。
そこまでトレールを歩いて戻ってくると、往復で19.6km、高低差945m、所要時間8−12時間、と公園で貰えるガイドブックには書いてあった。うーん、靴もあんまりトレッキング向きじゃないし、結構大変そう!
朝早く起きたのだけど、寒くてなかなか動き出せなかった。それでも朝の9時ちょっと前にはトレールの入り口へやってきて、何も考えずにグランドキャニオンの谷を降り始めたよ。
トレールの入口にはMULEっていう馬みたいなやつ、辞書で引いたらラバ(雑種)ってなってた、その動物に乗って下まで降りる人達が集まってたよ。
途中で何回かMULEに抜かされたんだけど、あのMULEに乗ってみたかったな。MULEに乗っていたおばちゃんは、私たちはレイジーなのって言ってたケド、いやいや凄く楽しそうに見えましたよ!
MULEに乗ってる人って、カウボーイハットみたいのが支給されるのか、みんなすごく姿が決まってるんだよね。カーボーイハットかぶって馬で行くなんて、気持ちいいに決まってる!
でも長期旅行なので、やっぱりお金にシビアになっちゃって、歩く事にしちゃったけどね。これでもオーストラリアの時よりはお金も使っているし、シビアになりすぎて楽しみを減らさないようにしてるんだけどね。
下へ下へと崖の中を下りて行くんだけど、時期が時期だけに、グランドキャニオン内はあまり暑くなかったよ。っていうより風は冷たいね。
手はかじかむ位の寒さなのに、歩いていると汗をかいて暑いし、立ち止まると汗が冷え込む。歩くにはちょうど良い温度だったんだけど、なんか変な感じだったな。
昨日書いたけど、岩自体は垂直的なのであまり変化がないんだけど、下の方まで歩いて少しフラットになってくると、平べったいサボテンがたくさん見れるようになってきた。やっぱりキャニオン内は全然違った植物があるんだね!
グランドキャニオンを創ったコロラド川はキャニオンランド国立公園で見たものとは少し違って、本当に岩の間を流れてたよ。キャニオンランドは川の回りには植物が茂ってたから少し違った印象。しかし水の力ってさ、こんな岩の芸術を作っちゃうんだからすごいね!
コロラド川を見たら上までの登り!約10kmあるはず。ここまで2000m以上の高地を移動してきだだけあって、でも不思議と息が全然上がらない!
でも、運動不足からか足にはきたね。筋力は足りなかった・・・。回りでも足にきてる人は多かったけどね。岩の間をクネクネと登ってくからなかなか頂上が近づかないからめげてきたよ。
着実に一歩一歩進みながら、高校の時に友人に騙されて43km歩いたことを考えながら登ってたよ。たどり着いた時は達成感よりも、戻って来れて少しだけホッっとしたね。
谷を下りてコロラド川を見て、下で食事をして上に帰ってくるのに約6時間。ヘトヘトではあったけど、まだ時間も早かったので、その足でWestrim行きのバスに乗って観光!
さすがにもうトレールを歩く気にはならなかったから、パチパチと写真を撮ってテントへ戻り、ゴハン作って日記を書いて今日は早く寝ることにしたよ!
<Arizona>グランドキャニオンのキャンプ場(走行0km)
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