デナリ国立公園に嫌気がさした日本人【北米縦断・原付二種の旅 41日目】
集中豪雨で出発を延期
フェアバンクスの町に戻りテントで寝ていると、雨が降り始めた。次第にそれは強くなって、朝起きるときは集中豪雨のような天気になっていたよ!
そんな天気でもなんとかバイクで出発したくて支度を始め、雨が弱まったところで荷物をバイクにのせはじめたんだけど、やっぱり集中豪雨のような天気に逆戻り!あきらめて「もう一泊するよ。」って宿のビリーおばさんに言ったよ。
ビリーおばさんは「信じられないくらいに良い人だわ。」ってどの宿泊客もいうくらいの人だから、宿の居心地はとてもいいのだけど、やるコトもないし、バイクの旅に早く出発したかったんだけどね。
宿に泊まっていたドイツ人の女の子もこの集中豪雨には参ってたみたいで、郵便局に行っただけで、今日一日なんにも出来なかったわだって。そんなヒマな人が宿にたくさんいたおかげで、いろんな人と話せたから、退屈しのぎにはなったけれど。
デナリ国立公園の厳しい規則と息苦しさ
アンカレッジの街からデナリ国立公園を通ってフェアバンクスに来るシャトルバスがあるの。夕方にそのバスから降りてきたお客さんは、デナリで出会った日本人。デナリを1ヶ月から2ヶ月過ごしたいって言ってた人だったんだ。
まだたいして時間がたっていないから、どうしたの?って聞いたら、デナリの細かい規則に嫌気がさしてきたって言ってたよ。
自然を守るため、人間を動物から守るため、そのため規則が細かく決まっていているの。もちろん守らなければいけないし、破るつもりもないんだけど、いちいちどこでもルールの確認があって息苦しくなるんだよね。俺もそうだった。
彼はデナリではレンジャーに止められて、悪い事をしてるワケじゃないのにいろいろ質問され、ルールの確認を何度もされたたって言っていた。
アウトバックでキャンプをするときに、普通はキャンパーバスっていうのに乗って自分の許可を得たエリアの近くまで行って、そこから歩くのが普通なんだけど、彼は自分で歩くのが好きだから麓から歩いて行ったりして目立っちゃったたい。規則的にはだめではないのだけどね。
レンジャーに止められて説明したり、何度も念をおされたり、そんな事ばかりでしらけちゃったみたいだね。ちょっとトレッキングした程度の俺でも息苦しく感じた公園なので、なんとなくわかるな〜と。
でも、クマだらけの公園だから、公園側の立場だったらルールや説明を緩くすることは出来ないと思うけどね。あそこまでの規則の確認をやらないと、ケガ人や死人が出るだろうしね。
<Alaska>Billie’sテントサイト(走行0km)
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