プルドーベイで見た北極海と最果ての工場地帯【北米縦断・原付二種の旅 43日目】
衝撃!北極圏の工場地帯・デッドホース
フェアバンクスから北へ続くダルトンハイウェイの終着点がデッドホースという町。話しは少し聞いていたけど、この町にはちょっと驚いた!町って言っても町じゃないんだなこれが。
この町は全てが石油の採油場のためにあるといっても過言じゃないんだ。草しか生えてない広大な大地に忽然と現れる工場地帯!!町というより工場の中に入り込んでしまった感覚だね。どこに何があるのか分かりにくいし、建物もプレハブだらけ。南極基地のような建物だらけで、走ってる車は現地の作業車とトラックばかり!!
クレジットカードオンリーの無人ガソリンスタンドが一軒のみ!
そして、町の規模自体はそれなりに大きいのに、ガソリンスタンドはクレジットカードオンリーの無人の怪しいセルフサービスのが一軒だけ。
ガソリンを入れるためのクレジットでの支払機がなんというか、初めて見るタイプで不安にさせるシロモノ。電話ついてるってホントに無人ね。この町のガソリンはこの機械でしか買えないから、クレジットカード持っていなかったら誰かに現金払うからカードで入れてって頼むしかないという。持ってて良かったぜクレジットカード!
観光ホテルもプレハブ感満点!
観光客用のホテルも何件かはあるんだけど、やっぱりプレハブみたいな建物で、ホテル気分あまり味わえないね。とにかく建物全てが殺風景な工業地帯としか言いようがない。
北極海を見に行くプルドーベイツアーで見た最果ての海
北極海のあるプルドーベイは町の先はどうなっているかというと、石油の採油場になっている。だから、自分のバイクでは北極海は見にいけないんだ。会社の敷地を通るからね。
でも工場の中を通って北極海まで行けるツアーがあるから、それを利用して行ってみた。プルドーベイへのツアーはドラマチックなこともなく殺風景な石油の採油施設を見に行った感じだったな。それはそれで価値あるのだろうけど、ここへ来るまでの素晴らしい景色とのギャップがすごすぎて、頭の整理が追いつかないし。
基本的に工場敷地で立ち入り禁止区域だから、プルドーベイっていう終着点以外では車から降りれない。その終着点で見た北極海はドラマッティクな色でもなく茶色。もちろん氷が浮かんでいるわけでもない。なにより石油関係の施設が目に入っちゃう。大自然を走って東京湾を見ているような気分なんだよ!こんなところにこんなもん造っちゃう!っていう感動はあったけどね。
ここでずっと働いてる人はどんな気持ちなんだろうか。ツアーのバスの兄ちゃんは、夏はツアーやホテルの仕事、冬は溶接などの仕事もあるし、ここは良いトコだよって言っていたけどさ。仕事があれば幸せってやつ?
想像を上回るギャップが面白かった
ツアーから帰ってきたら、北極海を見たくて車で来たツーリストに海に氷はあるの?って聞かれた。見た通りのツアーの説明をしたら、ツアーでプルドーベイまで行くのはやめるだって。頭混乱したけど、なんだかんだ面白かったよ!って説明したんだけどね。せっかく来たのだから行けばいいのにね。
いやーそれにしても人間はここまでして石油を掘るんだって妙な面白さに感動!その石油でバイクを走らせているんだから旅しているんだから、大自然の中の工場も有り難いものなのかもね。
Coldfootの手前で野宿(走行385.3km)
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