寒さに震えた東北ツーリング <6日間>
寒さに震えながらのGWツーリング
1990年5月GW
学校のゴールデンウィークの休みの期間を利用して旅に出た。前回は南へいったからという簡単な理由で北を目指すことにする。横浜はだいぶ暖かくなっており、東北も同じように暖かいんだろうと漠然と思っていた。
学校が終わったその日、夜の8時くらいだったろうか、急いで出発して夜通し走って行った東北自動車道がとても寒かった。バイトで貯めたお金はバイクと旅費に消えていくので、バイク用ではない風を通すジャンパーで走って行った。
東北ツーリングの為に購入したテントやシュラフなどのキャンプ道具は、寒くてキャンプをする気になれず、サービスエリアでのビバークでしか使わなかった。
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ツーリングのルート
横浜→八幡平→田沢湖→十和田湖→奥入瀬→八甲田→脇ノ沢→大間→尻屋崎→八戸→横浜
寒かったがアスピーテラインの美しさに感動
横浜→八幡平-田沢湖-十和田湖-奥入瀬-八甲田
八幡平のインターを降り、ツーリングマップというバイク用の地図で気になっていた八幡平アスピーテラインに入った。本当に素晴らしい景色が次々と出てきたが、道を進めば進むほどそびえ立っていく雪の壁にビックリした。
アスピーテラインの頂上にあるレストランでは雪までちらつき始め、そこにいたもう一人のライダーと暖かいコーヒーを飲んだ。走ると恐ろしく寒いのでなかなか出発できなかった。
奥入瀬渓流もツーリングマップで気になっていたところだったが、新緑にはまだ遠くちょっと残念に感じた。でも、もっといい時期に絶対来てやるとも思った。そう思わせるくらいに素晴らしい所に感じた。
東北の寒さにやられ体が冷え切った中、現れたのた酸ヶ湯温泉。古い歴史のある温泉だったが、ただただ体を温めてくれるお湯に感謝だった。せっかく温まった体も、八甲田で冷え切ってしまったのだが・・・
砂利道の国道338号線を使って下北半島を回る
八甲田-脇ノ沢-大間-尻屋崎
脇ノ沢は北限のニホンザルで有名だった。今もサルは北上を続けているらしいので、北限はいずれもっと北になるのだろう。脇ノ沢のサルは、エサが少ないからか、たまに民家付近で畑を荒らしたりと悪さはしているようで、農家の人達は困っているようだった。
そして国道338を北上!ここは国道なのにダートロードが残っていた。ダートロードは人工物が少なく雰囲気は素晴らしかった。オンロードバイクでゆっくりと走っていったが、自然な感じがすっかり気に入り、ダートロードがとても魅力的な道に感じた。
本州最北端の大間崎はお土産やくらいしかなかったが、本州最北端まできた感動は忘れないだろう。また、それから遠くに北海道を見ながら、次は北海道へと夢を馳せていた。
その次に行った尻屋崎は、北海道を感じさせてくれるような広い牧場があった。美しい灯台の下で馬が放し飼いになっており、とても絵になる牧場だった。
漁港の町・八戸で黄昏れる
尻屋崎-八戸-横浜
なぜだか僕は八戸という地名にものすごく惹かれた。よくよく考えると、子供の頃にやったゲームに影響されたんじゃないだろうか?ゲームの名前は忘れたが、日本一周を電車でするゲームだった。
そのゲームは双六ゲームなのだが、「八戸は漁港の町・うまいものが食える」みたいな場所と書いてあったように思う。だからわざわざ漁港にいって黄昏れた。
僕は結構漁港には縁があり、高校の時に伊豆で漁に一緒に出ないかと誘われたり、船に乗せてもらったこともあった。八戸でも漁師のおじちゃんに「漁師にならないか?」と誘われた。そこで話しをしたおじちゃんやおばちゃんも素朴でよかったな。
漁港で黄昏れた後は、時間的に横浜へ帰らなければいけなかったが、旅を少しでも延ばしたくて撫島まで行くことにした。そこにはウミネコがいっぱい!いっぱいいすぎて、気持ち悪かった・・・。もう少し漁港で黄昏れても良かったかな。
走り終えて
東北は見残した所や、また行ってみたいと思うところがいっぱいで、6日という時間はアッという間に過ぎしまった。そしてゴールデンウィークの山は寒いということを実感した。旅の服装はもう少し考えた方がいいと思った。
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