クラッチを軽くするRSC EZ PULLレバー・旧車にもおすすめ!
ワイヤーを変えてもクラッチが重いのでRSC EZ PULLクラッチレバーを取り付けました。
このクラッチレバーを付けることで、ワイヤー式のクラッチが軽くなります(どの程度軽くなるかは車種によります)。
元々はスタントに使うバイク用のクラッチレバーなのですが、ワイヤー式のクラッチが重い旧車にも間違いなくおすすめ!
デザインが良く、クラッチが軽くなるRSC EZ PULLクラッチをご紹介したいと思います!
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旧車のクラッチが重い旧車にもおすすめのRSC EZ PULL!
ワイヤー式のクラッチレバーを使っている旧車はクラッチが重くなっているバイクが多いです。
ワイヤーを新品に変えるのは基本ですが、ワイヤー以外の動きも渋くなっているのか、新車のような軽さに戻らない事があるんですよね。
私のバイクのクラッチも重く、渋滞が続くと握力がなくなってきて手を休めるために休憩したくなるほどでした。
そんな時に同じKLR650乗りのバイク屋さんがRSC EZ PULLを絶賛しており、現行アフリカツイン並のクラッチの軽さになると書いてありました。
ぱっと飛びつくにはお高い品なのですが、先日渋滞で辛い思いをしたので、導入することにしました。
スタントでも使われてるRSC EZ PULのクラッチ
RSC EZ PULLはアメリカのバイクスタントで使われるクラッチレバーとしてはポピュラーな存在です。
バイクスタントでは良く知られている製品で、スタント用としては主に指1本掛け、指2本掛けがあります。
そのスタント用のクラッチレバーは、アルマイト処理などを施し、指3本掛け、指4本掛けの製品もラインナップ。
一般のバイクでも見た目や使い勝手の違和感なく軽いクラッチレバーが使えます。
イージークラッチとは違いレバーだけで軽さを実現
以前日本の一般車では、ワイヤーとクラッチの間にいれてクラッチを軽くするイージークラッチというものが流行りました。
純正装着のクラッチはそのまま使える利点があるものの、ワイヤーの取り回しを変える必要があったり、見た目のシンプルさがなくなるのが欠点でした。
それに比べるとRSC EZ PULLは、クラッチレバー自体の見た目がスッキリとしているのが魅力です。
むしろ純正よりも格好いいほど!レバーだけで軽さを実現しているのは単純に、てこの原理です。
裏側に穴が2つあいており、手前側の穴を使うと少しレバー軽くなり純正と似た感覚でレバーを引くことが出来ます。
また、レバー奥側の穴を利用するととてつもなく軽くなります。
(指一本でも握れるのはこちらの奥側の穴を利用した場合ですが、調整がシビアになり車種によってクラッチが切れない場合もあります。)
また可動軸受け部にボールベアリングを使用しているのも特徴。
純正にありがちな上下にレバーがブレてガタガタするなんてもこともなく、レバー自体がスムーズに動きブレません。とてもしっかりしている印象です。
RSC EZ PULL クラッチレバーの欠点
シンプルな性能、丁寧な作り、格好いい形状、安心度、それが長所であることは間違いないのですが、2つほど欠点もあります。
ひとつめは価格。品物は良いのですが、かなりお高いです・・・。
アメリカの小さな家族経営のオーナーさんが設計、製造、発送をしているようですし、スタント用パーツで大量に売れるものでもないから仕方ないのかも知れません。
ふたつめの欠点は、クラッチセンサー類の取り付けが難しいことです。
レバー自体に突起物もないため、何か加工しない限りバイクのエンジンスタートの安全装置であるクラッチセンサーを取り付けることが難しいです。
そのためクラッチを握っている時にエンジンがかからないようにするため、配線を直結してクラッチを握っていなくてもエンジンがかかるようにしなければなりません。
かなりの欠点なのですが、旧車である私のバイクは、最近クラッチかスタンドのスイッチが少し怪しくなってきているので、そこは諦めてもいいかなと思った次第。
2つめの欠点は、旧車であればあるほどデメリットではなくなる気もしています。
<追記>2024年に他車種で使おうと調べた所、約2万円から約3万5千円になっていました。そのため、他車種では別のクラッチレバーを使用しました。
こちらで別のレバーの記事も書いていますので、こちらも参考にしてください。
RSC EZ PULLの種類とショップ
RSC EZ PULLのクラッチレバーの形状はボーンモデルとトリガーモデルがあります。
ボーンモデルは一般的な市販バイクのクラッチ形状です。トリガーモデルはレバー先端が銃のトリガーのように曲がっています。
公道で普通に乗るのであればボーンモデルでいいかなと思います。
指は1本〜4本掛けまでありますが、4本掛けでも純正クラッチレバーより短めでした。
私のKLR650はスイッチボックスやグリップヒーター装着のため、少し内側へクラッチレバーがはいっているのですが、4本掛けレバーでも3本掛けになりました。
色は純正色に近い黒色にしましたが、カラーはレッド、オレンジ、グリーン、ブルー、シルバー・・・など色々あります。
アルマイトも綺麗ですし、カスタム感を出したいのであればカラーを選ぶのもいいかもしれませんね。
ワイヤー式クラッチが軽くなるRSC EZ PULLのレバーは、日本の代理店から購入するか、アメリカから自分で輸入するかのどちらかになります。
手間が少なく安心感のある日本の代理店のリンクを貼っておきます。
<追記>2024年に他車種で使おうと調べた所、価格が大幅に上がっていたため別のクラッチレバーを使用しました。
こちらで別のレバーの記事も書いていますので、こちらも参考にしてください。
RSC EZ PULLクラッチレバーの取り付け
純正KLR650のクラッチレバー
KLR650へRSC EZ PULLクラッチればーを取り付けました。少しKLR650が特殊な所もあるので、車種にあわせてやってみてください。
下の写真の純正クラッチレバーを変えていきたいと思います。
純正クラッチればーの取り外し
KLRの場合クラッチスイッチの配線がメーター下で接続されているので、配線を抜いて純正クラッチレバーを取り外しました。
そして、取り外した純正KLR650のクラッチレバーとRSC EZ PULLクラッチレバーとの比較してみました。
RSC EZ PULLは4本掛けレバーを買いましたが、レバー自体は純正より少し短めです。
クラッチスイッチを直結する
最初にクラッチを握っていなくてもエンジンがかかるように配線を直結しました。
クラッチのスイッチの配線は2本の場合と3本の場合がありますが、カワサキKLR650の場合は3本です。
3本のうちの2本をショートさせるとクラッチが握った状態と認識し、ギアがはいっていてもセルが回ります。
サイドスタンドが出ていても走れる仕様になってしまうので、安全性は劣ってしまいます。
昔はサイドスタンド出したままコーナーに侵入してしまい、そのまま転んだ話もよくありましたので・・・気を付けないといけませんね。
今はいい金属用接着剤もあると思うので、レバーに突起を接着して汎用のクラッチスイッチを付けることが出来るかもしれません。何か対策できれば後でまた報告します。
クラッチスイッチの配線は、この3極カプラでクラッチスイッチと配線がつながっています。
KLR650の場合は、黒/黄と青/赤の線をショートさせるとクラッチを握った状態になります。
3極カプラを買ってこんな感じのカプラを作りました。ちょっと線が長かったがったですが・・。
そして作ったものを3極カプラに接続しました。これでクラッチスイッチ関係なしにエンジンがかかり、走れるようになりました。
クラッチホルダーのブラケットをミラーホルダーに変更
KLR650の場合は、ミラーホルダーがクラッチレバーのブラケットと一体のタイプです。
ミラーホルダーを別途取り付けるとスペースがなくなっていくので、ミラーホルダー付きへと変更しました。
純正クラッチレバーのブラケットはネジ穴を広げないと付かなかったので、これを買ってきました。
このようにミラーの穴が上についておりミラーを刺すことができます。
ミラーホルダーを加工(KLRが特殊なため)
私のKLR650の場合は、ウインカーのスイッチボックスを変更してチョークを移設していたため、チョークレバーをどこかに付ける必要がありました(普通は必要ないです)。
あまりブラケットを増やしたくないので、ミラーホルダーに穴あけ加工して付けることにしました。まずホルダーに穴を開けます。
そしてネジ穴を作るためにタップを切ります。タップはネジ山を作る道具です。
結果、このようにチョークが付くように加工しました。
クラッチを取り付けて完成
加工したホルダーを使ってクラッチレバーとチョークを取り付けました。
完成です!少し走ってみましたが、かなり軽くなりました!使ってみた感想はまた書きたいと思います。
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