フォークオイルの粘度を変更(強化ブレーキにあわせて)・KLR650
KLR650のブレーキは強化されているのですが、ブレーキをかけた時の反応が敏感すぎるのでフォークオイルの粘度をG-10からG-15にを変えました。
以前も強化ブレーキにしたときはG-15にしていたのですが、ノーマルのキャリパーに戻した時にオフメインで乗るつもりだったのでG-10に戻していたんですよね。
でも、やっぱりちょっとG-15を試してみたくなり交換作業を行いました。
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ブレーキの変遷とフォークオイルの粘度
KLR650のノーマルブレーキは1ポッドキャリパー+260mmディスクのショボイものでした。
その後のモデルで、2POD+280mm、2POD+300mmに強化されており、ぶっちゃけ650ccについているブレーキとは思えない効きの悪さでした!
その1PODキャリパーのKLR650に愛想をつかし、ワンオフで2ポッドキャリパー用のサポートと大型ブレーキディスクを作ってもらってブレーキを強化!
恐ろしくブレーキは効くようになりましたが、サスペンションが一気に沈み込むようになり、フォークスプリングやオイル粘度を変えて乗るようになりました。
しかしKLR復活時にノーマルキャリパーに戻したので、フォークオイルの粘度は再びノーマルに戻していたんですよね。
その後またブレーキの効きの悪さにウンザリして、キャリパーを再び2POD化しつつ、ディスクローターをステンレスの大径に変更しました。
ステンレスローターは鋳鉄よりもマイルドだったのでそまま乗っていましたが、やはりフォークの反応が敏感なので粘度を上げてみることにしたのです。
フォークオイルの粘度を上げるとどうなるの?
フォークオイルはフォーク内の穴を通ってダンパー内とオイル室を行ったり来たりしていますが、粘度を上げることによって通過時に抵抗が大きくなります。
オイルの粘度によって移動するスピードが変わるので、ブレーキしたときのフォークが沈む反応速度も変わり、KLR650+強化ブレーキだと使いやすくなります。
一般的にはそれよりも路面追従性が変わることが大きいでしょうか。
オイルを硬くすると無駄な動きが減り路面追従性が下がり、柔らかくすると無駄な動きも増えますが路面追従性があがります。
一般論ですが、オフロード車は柔らかめ、オンロード車は堅めのフォークオイルを使っているのは、走る路面が違うからです。
KLR650はオフ車なのであまり硬くしたくないとは思っているのですが、ブレーキに合わせて堅めのフォークオイルにするとオンロードは走りやすかったんですよね。
最近はオフ率も高いので、一度走ってみてみないとと思っていますが。
フロントまわりをジャッキアップする
では作業をして行きましょう!フォークオイルの交換と突き出し量を変更するので、まずはジャッキアップでフロントを上げました。
使ったジャッキはこちら。ガッチリしているのでオンロードバイクにも使えます。
フォークオイルの交換作業
フロントフォークを外し、フォークを伸縮させてオイルを抜きました。
フォークオイルの粘度はG-10を使っていましたがG-15の少し硬いものに変更します。
フォークオイルは規格が同じ表記でも粘度が各社で少し異なるのですが、比較表を検索してみたらG-15はカワサキ純正とそれほど変わらないのでこれで。
メスシリンダーで測って規定量を入れます。私のKLR650の規定量は420ccですが、メスシリンダー小さいので4回ちょっといれました。
どちらにしろフォーク内に少しオイルも残っているので、規定よりすこしオーバーするのでざっくり適当です。
そして、フォークを伸縮させてエアーを抜いて、しばらく落ち着かせます。
フォークオイルの油面調整ツールを使って規定の油面までオイルを抜きます。KLR650の規定量はフォークを縮めた状態で190mm+-2mmだったかな。
ボトム時に底付きするとかはないので、油面はとりあえず規定量にしておきます。
油面の調整はデイトナのフォークオイル油面調整ツールを使いました。私が持っているものと少し違うので進化しているのかな?
2本やってフォークオイルを交換して作業終了。
取り付けをするわけですが、取付時に突き出し量も変えたので、続きは別記事で書きたいと思います!
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