タマイチ商店PWK28をセロー250に装着!調整やレビューも
セロー250の純正キャブレターが不調だったため、タマイチ商店のセロー250用のセッティング済PWK28キャブレターを装着しました!
PWK28に交換した経緯や装着の様子、そして使い勝手を上げるために変更した箇所、装着後のレビューも書いていきたいと思います!
<スポンサーリンク>
標高が少し上がると極端に不調になったセロー250(キャブ車)
GW長野ツーリングで一緒だったセロー号ですが、標高が上がるとかなり不調になっていたようです。
標高が高い所での息つきについては質問されたのですが、空気が薄くなるのでガソリンが濃くなるので・・・答えていました。
しかし乗ってみて愕然。キャブレター車だからでは片付けられないほどの症状が出ていました。
自分のバイクでないと、どの程度か分からない事ってあるんですよね・・・。
元々セロー250のキャブ車は標高が800mを越えると息つきなどの症状が出るみたいなのです。
しかし標高700mほどの町で借りて乗ってみると、一般道を普通に走るだけでも混合気が濃くてガクガクします。
自宅まわりで少し乗らせてもらったことはあるのですが、低い標高では普通に走れてしまっていました。
実際でも町乗りからバイパスまで長時間乗らせてもらいましたが、都市部では長時間乗っていてマレに不調が顔を出す程度でした。
これは、近所のバイク屋に言ってもなかなか直らないやつかもしれません・・・。都市部で修理しますからね・・・。
原因はキャブレターしか考えられず
バイク屋に頼むと清掃調整の費用もかかるし、中古車を買う時にお値段の安いキャブ車をオススメしたこともあり、修理のお手伝いすることにしました。
原因はキャブレター以外考えられません。標高の低い都市部ではギリギリ普通に走れてしまうものの、少しでも標高があがると息つきが始まります。
夏場にガソリンの混合気は濃くなるので都市部でも症状が出るかもしれませんね。
ネット上にセロー250のセッティングを濃いめ変更して始動性やパワーを上げる情報が載っているので、最初はセッティングが変わっているのかと思いました。
キャブレターを外して確認してみると、メインジェットは135番、スロージェットは34番、ニードルは5A11。初期型標準のセッティングでした。
さらに油面を確認してみると、大幅に油面狂っていました・・・。セロー250の油面は10.5mmなのですが、7mmくらいになっていました。
油面って自分でイジらなければそこまで狂わないイメージがあったので衝撃的でした。
油面をいじって乗り比べたことがないのでなんとも言えませんが、混合気が濃くなる方向になっていたので原因の一つではありそうです。
ただキャブレターってかなり繊細なので、小さな穴などに原因があるとイマイチ調子が戻らないこともあるんですよねぇ・・・。
かつて、がんばって清掃&調整しても調子がよくならかったらキャブが、諦めて新品に変えたら絶好調ってこともありましたし。
純正を直す?タマイチ商店のPWK28キャブレターにする?
本人と修理方針の相談をしました。
一つは純正キャブレターを調整&清掃して使う方法です。油面を直すだけでもだいぶ良くなるような気がします。
しかし、原因不明で不調のままの場合もあるし、元々セロー250の純正キャブは標高には弱いらしいことも伝えました。
もう一つの提案としては、タマイチ商店のセロー250用にセッティング済みのPWK28キャブレターへの交換です。
セッティング済みでキットでなければオススメしませんが、きちんとシャシーダイナモを使ってセッティングしているので信頼がおけました。
私も若い頃にセッティングで泥沼に落ちたことがあるので、様々なシーンを同じセッティングで不満なく走るならダイナモ計測は必須だと思ってます。
もちろん費用はかかりますが、キャブバイクの面白さを楽しむならこちらです。
タマイチ商店のPWK28キャブレターを購入
調子があがりそう、標高に強くなりそう、面白くなりそうなことから、タマイチ商店のセロー250用PWK28キャブレターに交換することになりました!
私が純正キャブを不調の原因が分からずに何度もいじるのがイヤだったのもあり、推しました(笑)
キットの内容は、セッティング済みのキャブレター本体、ハイスロ、アクセルワイヤー、マニホールド、金属バンドです。取り付けに必要なものは全部入っています。
キットを買ったらやっておくといいこと
タマイチ商店のキットはポン付けできますが、後のことを考えてセッティングがどうなっているか確認しておきました。
カッタウェイ、メンジェット、スロージェットが何番か、ニードルの形とクリップ段数、エアスクリューの戻し回数などをチェックしておくと良いですね。
(※タマイチ商店さんのセッティングについては書きません)
個人的にはエアスクリューの頭に物理的な切り欠きを入れたかったですが、とりあえずマジックで分かるようにしておきました。
開けたついでに油面調整もしました。PWK28は19mmが基準らしいですが、18mmくらいだったので基準値以内でした。まぁ一応ちょっと調整。
純正キャブレターの取り外し
早く仕上げたかったのであまり写真を撮っていません。主に言葉での説明になっていまいますが、すみません・・・。
●外装やタンクを外してキャブレターを露出させます。
●キャブレターのヒーターの配線、アクセルワイヤーを外します。チョークも外しました(内部の部品をなくさないように)。
●キャブレター前後を締めているバンドをユルユルにするか取り外しをします。
●エアクリーナーボックスのボルト4本(左ステップ付近、バッテリー前、バッテリー下、背後)を外し、エアクリーナーボックスを後ろへずらします。
●キャブレターを後ろへずらし抜きますが、キャブ本体を左斜め45度の角度にすると抜けました。
セロー250は、エンジン横から脱着できつ昔のバイクと違ってぎっしりコンパクトに押し込まれていて面倒ですね・・・。
PWK28キャブレータの取り付け
ゴム製のマニホールドとアルミのスペーサーをエンジンに取り付けます。キャブレター本体の長さを合わせるためにキットについているものです。
紙のガスケットはついていなかったので、アルミのスペーサーのエンジン側にはマニホールド用の液体ガスケットを薄く塗っておきました。
PWK28をはめながらエアクリーナーボックスを前側に戻し、エアクリーナーボックスをボルトでとめます。キャブレター前後は付属の金属バンドで固定します。
アクセルとアクセルワイヤーを取り付けキャブレターに取り付ければ一応完成です。排ガスを綺麗にするAI(エアインダクションシステム)は生かしてみました。
エンジンをかけて調整
キャブレターにガソリンサブタンクを装着し、タンクや外装を取り付ける前にエンジンをかけて調整します。
タマイチ商店のPWK28はセッティング済ですが、アイドリングは調整やエアスクリューの調整は必ず必要です。
エンジンをかけるとアイドリングが凄く高かったりしますし、エアースクリューも調整も必要です。
スロージェットを変更
タマイチ商店のPWK28キャブレターは、低速・中速・高速ともバッチリとセッティングが出ていたので、気になったのはアイドリング付近だけでした。
信号待ちでアイドリング状態が長いと、発進時にかぶって1回だけボコつくんです。信号待ちが短ければ気になりませんし、エンジンストールもしません。
また、渋滞などの微妙なアクセルオンオフをする場面では、アクセルの反応がワンテンポ送れてギクシャクします。。
エアースクリューを開けて症状を出にくくしましたが、微妙なアクセルオンオフが気になるのでスロージェットの番手を2番下げました。
変更後は、長時間アイドリング後の発進の一瞬のボコつきがなくなり、渋滞での低速でアクセルオンオフを繰り返すような場面でも走りやすくなりました。
古い年式のセローなのでエンジンの個体差や、社外品パーツの有無によって変わると思いますが、アイドリング付近は微調整するといいかもしれませんね。
その他の普通にアクセルを開ける領域では、とてもパワフルでよく回ります!ニードルやメインジェットはバッチリでした!
チョークをワイヤー式にして引きやすく
セロー250のキャブレターは奥まった場所にあるので、PWK28についているチョークだととても使いづらいです。
なので、純正のワイヤーをそのまま流用してチョークを引きやすいようにしました。
使った部品は、PWK28のオプション設定品(NSF100用)のチョークプランジャーです。類似品でも出来ると思います。
これにセロー250の純正ワイヤーを取り付ければ、いままでの感じでワイヤーを引くことが出来ます。
ゴムの長さをかが微妙ですが、こんな感じで取り付けられました。チョークを引いてみるとちゃんと動いて機能しました。
これで普通にエンジンをかけることが出来るの使い勝手も問題なくなりました。
アクセルやアクセルワイヤーを変更
エンジン始動までは付属のハイスロを使っていましたが、感触が今一歩に感じたのでヤマハ純正のスロットルに交換しました。
ハイスロにこだわるなら付属品が良いと思いますが、常に操作をするアクセルなのでフィーリングが合わなければ交換してみるのもいいかもしれません。
上がヤマハ純正ワイヤー(YZ80・YZ85)のもので下が付属のものですが、ちょうど良い長さでいい感じに取り付けられました。
スロットルコーンやホルダーなども交換の必要がありますが、YZ80・YZ85系のものが使えます。
ハイスロではない方がいいと思っていたので私はDT200WRのものをなんとなく選びました、どのくらい違いがあるかは分かりません・・・。
どちらにしろ、YZ85は2023年モデルが出ていおり、部品供給的には安心できるのがいいですね。
レビュー!セローキャブ車はPWK28でめっちゃ面白くなる!
タマイチ商店のPWK28キャブはとても良くセッティングが出来ていました!
特に低・中速のトルクの増大とスピードの乗りは別ものです!そして上もストレスなく良く回ります。
ノーマル状態でも太く力強い音となっているので、回しても気持ちが良いです!
PWKなど特有のカタカタという打音も取り付け直後には出たのですが、馴染んだのか今はアイドリングでもほとんど出ないので良い感じです。
標高の高い所では走っていないですが、感覚的には全然大丈夫そうですね。今度高所へ行ったら試乗させてもらおうと思っています。
まだスロージェットを変える前ですが、持ち主が乗ってみたいというので一緒にツーリングに行きました。
スタートして坂道を上るときの第一声は・・・「何コレ!え、何!え!え!」というものでした!
KLR650の後ろを走る時に発進で遅れぎみだったのに、遅れずについて行ける低・中速域に驚いたようです。
また、アクセルを開けたら開けただけスピードが乗っていくのも感動したようでした!
車の多い所の渋滞ではやはりギクシャクするのが気になったみたいですが、スロー変更後はそれもかなり解消しているので問題ないでしょう!
純正セロー250はアクセルをあけた後からスピードがついてく感じでしたが、アクセルと連動してスピードがしっかり乗ります。
燃費は落ちると思いますが、キャブ車ならではの楽しさが味わえる面白いバイクになりました!
<次の記事へ> WR155RやXSR155のパーツリストはどこで見れる?
<前の記事へ> フォークの突き出し量を変更して前後バランスを整える
コメントはありません