ステアリングステムを分解してグリスアップ〜天涯レストア6
カワサキKL650Bのステアリングステムの分解&グリスアップをしました。今回はその作業の様子です。
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ハンドルを外す
フロントフォークまでは前回分解してありましたので、ステムを分解できるようにハンドルを外します。
ハンドルにスイッチやケーブルはついたままで、外したハンドルはフレームの上に置いておきました。
トップブリッジを外す
トップブリッジについているステムナットを緩めました。
ステムナットをはずすとトップブリッジを外すことが出来ます。
トップブリッジを外しました。キーが当たる所の塗装がハゲハゲですね。
ハンドルをつけた状態でも塗装のハゲが目立っていたので、トップブリッジは色を塗りたいなと思いました。
塗装作業はすでに終了しているのですが、次ぎの記事でまた報告したいと思います。
ステアリングステムを外す
トップブリッジを外しました。
調整可能フックスパナを引っかけてナットを回しました。ピンスパナとか引掛スパナとかリングスパナとか呼び方はいろいろあります。
フックスパナはサイズ違いで何本かもっているのですが、なぜか同じくらいのサイズのアジャスタブルのものが家にありました・・。カブってるし・・。
いくつか持っていますが、サイズ違いのものを揃えるようりアジャスタブルのが1本あれば便利ですね。たぶん下のはホンダ純正か興和精機のもの。
今買うならデイトナのスライド式リングスパナがいいかなぁ?
ステアリングステムを外しました。グリスは残っていますが、変色しているところはありますね。
下側のこのあたりが一番状態が悪い部分でしたが、うわーひどいって状態ではなかったので良かったです。
ステアリングステムをグリスアップ
まずはパーツクリーナーで古いグリスを除去します。パーツクリーナーはこれ。こだわりはないので、その時その時で安そうなのを使っています。
古いグリスを取り去りました。ベアリング部分の金属は綺麗でした。動きも問題ないのでこれはこのまま使いましょう。
フレーム側もチェックしましたが、変な段差とかはありませんでした。こちらもそのまま使いましょう。
フォークを入れる穴は少し錆びていたのでコンパウンドで軽く磨いておきました。フォーク取り付け前にもう少し磨くと思いますが。
あと裏側の錆びている部分は錆転換材も塗っておきました。
清掃が終わったらグリースを塗っていきまます。
ウレアグリスやウォータープルーフのものを使う人もいますが、私はホムセンで買った普通のリチウムグリスです。
リチウムグリスは万能グリスとも呼ばれていて、いろいろな場所で無難に使えるので便利。
個人的には普通のグリスでもいいので定期的にグリスアップするのが大切かなと思ってます。
指の腹などを使ってベアリングの中へも押し込んでおきます。ステアリングステムはグリスベタベタで大丈夫なのでたっぷり塗ります。
フレーム側にも塗りました。
ステアリングステムの組み付け
上側のベアリングを置いてみるとこんな感じ。
ステアリングステムを差し込み、ナットの締め付け具合でベアリングのアタリを調整します。
天涯のマニュアルには手で締め付けるとなっています。規定トルクを締めたあとに規定量戻すと書いてあるサービスマニュアルもあります。
ほんの少し回すだけで感触が変わるので、まぁ・・・感覚です、たぶん。
締め付けすぎるとハンドルの動きが渋くなり、ベアリングにも負荷がかかります。
緩めだと低速でフニャフニャした感じのハンドリングになります。緩すぎると異音がでますね。
なんとなくやってみてて、乗ってみてイマイチなら調整するとなんとなく分かってくるかもしれません。
その上にトップブリッジを取り付け、ナットを締めます。こっちのナットは感覚ではいけません。規定のトルクでしっかり締めることが重要です。
締め付けににはトルクレンチを使います。天涯の場合は39N・mが規定値でしたので、私が持っている中で短い方のトルクレンチで締めました。
5〜40Nmで使えるトルクレンチで、バイクで使うよく使うトルクが範囲のモーターサイクル用トルクレンチです。
超強力に締め付ける場所以外のナットやボルトはほぼこれでカバー出来るので便利です。
バイク整備につかっているトルクレンチについてこちらにまとめていますので、購入を考えている人は是非参考にしてください!
ステム取り付け完了
トップブリッジは塗装したので綺麗になっていますが、ステアリングステム取り付け完了です。
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