高麗郷古民家〜江戸時代の名主の家は本当に立派!
埼玉県日高市にある高麗郷古民家(旧新井家住宅)を見学してきました。2014年(平成26年)に国の登録有形文化財になった建物です。それでは建物見学行ってみましょう!
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江戸時代から明治時代に建てられた高麗郷古民家を見学
高麗郷古民家(こまごうこみんか)は、埼玉県日高市にある建物で、旧新井家住宅とも呼ばれています。
この建物は、江戸時代末期から明治時代前半に建てられ、母屋や蔵、納屋、石垣など、とても見ごたえがあり素晴らしいものがあります。
かつては個人所有でしたが、現在は保全を目的に日高市が取得して管理しています。
母屋、客殿、蔵などがある、高麗本郷村の名主の家
道路側から白い漆喰の壁の建物やや石垣を眺めながら庭へと上がっていきます。この石垣はお城のように立派ですね!
かつて新居家はこのあたりの庄屋だったようで、江戸時代には高麗本郷村の名主、明治時代以降には戸長や村長も務めました。
母屋や部屋の大きさだけでなく、客殿、蔵、納屋もありなかなかの規模でですね!
かつては茅葺きだった母屋
蔵と納屋の間を通りぬけると、母屋が見えてきました。まさに「和」そのものですね。
こちらの母屋は江戸末期から明治時代前半に造られました。奥に見えているのは客殿で、こちらは明治39年の建築。
入母屋造2階建ての建物は、建てられた頃からは大きく姿は変わっているようで、もともとは茅葺きだったそうでし。
瓦になったのは1993年(平成5年)だそうです。思ったより最近まで茅葺きだったのですね。
母屋の廊下を歩いて見学
母屋と客殿は廊下部分を歩いて見学することが出来ます。お部屋は廊下から見るだけになりますが、上がれるというだけでワクワクしますね!
入口を入ると、まずは広々とした土間が迎えてくれます。見えている部分は「いろりばた」「茶の間」「座敷」ですが、右側にも部屋があります。
入口右側の見えていない部分にある「使用人部屋」です。
こちらは「いろりばた」の奥にあった「茶の間」。
こちらは土間から見た座敷です。間取り図によると、手前から「座敷」「玄関」「出居」となっています。
「玄関」というと違和感があるかもしれませんが、この部分に江戸時代に籠など乗るための「式台」が構えてあったようなので今とは違う造りだったようです。
さてカーペットが敷いて有る部分に上がって廊下を歩いて行きましょう!
ちなみに入口付近に2階への階段もありますが、2階は立入禁止です。
なんとも豪華な縁側ですね。さきほどの式台はが中央あたりにあったようなので、明治に入って客殿が出来た頃に直したということでしょうかね?
この部屋は、手前が「出居」、その先が「奥」です。客間のような感じですかね。
明治時代に作られた客殿を見学
母屋と客殿はつながっているので、そのまま奥の客殿へと進んで行きます。
客殿に入り、こちらが北座敷
1階の客間です。
客殿の式台構えから母屋を見たところです。2階はこちらも上がれないので、いったん母屋の土間へ戻ります。
母屋の土間の奥に進んで、裏からぐるりと回る
さて母屋に戻って、土間を奥へ進むとかまどがありました。
その右の部屋はお風呂場でした。
土間を出て裏へ回ると、こちら側にも蔵がありました。
母屋を過ぎて客殿の横へ。裏から中をのぞくと金の襖がありました。
客殿は2階も客間になっています。ボーッと窓際にいたら気持ち良さそうですね。
納屋や蔵の中のギャラリーを見学
母屋、客殿とメインの建物を見学して、入口付近の蔵や納屋に開設されているギャラリーを見学しました。
ギャラリーには近辺の絵や写真などがあり、とても見ごたえがあり思ったよりも長く見ていました!
格式をも感じさせる立派な古民家
高麗郷古民家(旧新井家住宅)はとても大きく立派な住宅でした。本当に立派なので、地域有力者の当時の力をも感じさせてくれるほどでした。
こういう日本家屋が残っているのって本当に貴重だと思うので、是非寄ってみてくださいね!
高麗郷古民家(旧新井家住宅)の場所はこちら
高麗郷古民家は、巾着田の前にあります。駐車場は、通りから巾着田の有料駐車場に向かう途中にあります。巾着田も見ていくのであれば巾着田の有料駐車場に停めても良いと思います。
埼玉県の観光スポットを探そう!
この付近には素晴らしい観光スポットがありますので、他も色々回ってみてくださいね!
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