冬の寒さよりも、冬の暗さがキツイんだ【北米縦断・原付二種の旅 45日目】
お土産屋さんのおじさんの話
フェアバンクスが近づいて来ると、なんだかホッとするね!タイヤ待ちで2週間も居た町だから、家に帰る感覚に近いかな。
そのフェアバンクスまであと120キロくらいだったと思うんだけど、ギフトショップのようなお店があったんだ。観光バス客と俺のようなツーリストを相手に商売してるんだけど、そこのおじさんがまた人の良さそうな人!あれで商売になってるのかって思ったくらいに。
その人との話しの中で「この店は夏の間しかオープンしてないんだ。」って言われたんだけど、「冬ににも遊びに来て見たいよ。」って言ったら、「今と全然違うよ。寒いし暗いしね。」って言われた。
彼は「寒いことはまだいい。暗いのが辛いんだ。」とも言ってたんだ。日照時間のすくないこの地方は、ほとんど一日中真っ暗。ずっと暗い世界にいたらどんな感じがするんだろうね?
彼は夏の間は彼の店では犬ぞりの説明やエスキモーの生活を説明して、お店商売をしてるんだけど、冬は何してると思う?
冬の間ははワナ猟などのガイドをしてるらしいよ。犬ぞりはつかわずにスノーモービルを使うとも言ってたけどね。なんだか現代的。
フェアバンクスの街に無事に帰還
それにしても、よくバイクは走ってくれた!おげでフェアバンクスまで戻れたよ。ずっと泊まっていた宿に戻ると、それぞれ旅に出た面々が同時に戻ってきたんだ。知ってる顔触れが6人も同時にだよ?なんか不思議な感じだったよ。
それぞれの旅の話を聞きながら、な久しぶりに人と話したのが妙に楽しかったな。プルドーベイまでの道のり、誰かと話しをする機会もあまりなかったからね。
帰ってから話ばかりしていたわけじゃないよ!バイクの洗車も、オイル交換も、各部の調整も、しっかり今日の内にやったんだよ!
<Alaska>Billie’sのテントサイト(走行172.2km)
「寒さより暗闇の方が辛い」ってのはちょっとわかるような気がします。ノルウェーの北極圏で真冬に一週間ちょっとバックパッキングしたときそう実感しました。
暗闇の世界を体験したんですね。いいな〜。この話を聞いた時に、そうなんだろうな〜と妙に納得した記憶があります。想像だけでも想像を絶する世界ですね。