一人旅にはまるキッカケとなった北海道旅行 <15日間>
クラスの女子に影響され、北海道への一人旅へ
1989年8月1日-14日 14日間
専門学校生の時、同じクラスの旅が好きな女の子が一人旅に行っているのを知った。なんともそれが行動的で楽しそうに感じた。バイクで近場をツーリングしたりはしていたものの、彼女の行動を見てどこまでも遠くへ行ってみたくなった。
「よし僕も行ってみよう!」と思い立ち、あれこれとガイドブックを立ち読み。とにかく遠くへ行ってみたかったので、北海道か九州の二者択一だった。
クラスの女の子に聞くと、今年は九州へ行くって言っていた。その瞬間に行き先は北海道に決定した。九州で彼女に会ってしまったら恥ずかしいからだ。
お盆に実家へ行かなければいけないということも考えて、旅行期間は2週間程度。バイクで行くことも考えたが、その時は原付しか持っていなかったため、期間的にもJRを利用して北海道を回ることにした。
旅行のプランを考えていると、高校の時の鉄道好きの先輩が北斗星に乗ってみたいと言っていたのを思い出した。電車に興味はなかったが、なんとなく北斗星に乗ってみたくなり、初めての寝台列車を体験することになった。
そして8月1日、特急北斗星に乗り横浜を出発。北海道への旅が始まった。
北斗星の寝台
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北海道旅行のルート
横浜→函館(町散策・函館山・立待岬)→大沼→洞爺湖→有珠山・昭和新山→登別 →支笏湖→積丹半島→層雲峡→黒岳→釧路湿原→霧多布→阿寒湖→摩周湖→屈斜路湖→美幌峠→小清水→知床(知床五湖・カムイワッカ)→札幌(町散策)→横浜
函館-登別
青森から青函トンネルを抜け、まるで別世界へ来たような感覚になった。トンネルで海を渡るだけで、すごく遠いところまで来てしまったような感覚だった。
函館へ着くと、まず函館山へいったように記憶している。高い所から街を一望したかったんだろうと思う。そして、修道院や立待岬などの名所をめぐり、1泊目の宿となる大沼のユースホステルへ向かった。
函館山
大沼のユースホステルでは、女好きの大学生と妙に仲良くなり、彼と積丹まで一緒に移動することになる。しかし、最後は彼の女話しを聞くのがイヤになり、行き先を変更して分かれた記憶があります。
立待岬
話は前後しましたが、函館〜登別の旅行では、洞爺湖が僕には一番印象に残っている。有珠山の展望台で会った人たちとの楽しい出来事が、なんとなくその場所を印象づけているんだと思う。北海道のすごいスケール感があるはずの風景よりも、出会った人や、話しをした人の方が、思い出に残ることを知った。
支笏湖
登別-積丹半島-釧路
積丹半島は、断崖絶壁のコントラストが美しい場所だった。そこで、僕は2人組の自転車で旅をする二人組と出会った。彼女たちは、東京から自転車で北海道までやってきたと言う。
高校当時は自転車が割と好きだったので、富士山方面へサイクリングに行ったこともありましたが、彼女達は東京から1000km以上の道を自転車をこいでここまで来たのが信じられなかった。彼女たちの真っ黒に日焼けした腕は、今でも思い出すことができるくらいの衝撃でした。自由に走っている自転車やバイクの旅がうらやましく感じた瞬間でもあった。
積丹半島
それでもまだ電車の旅が楽しくないはずもなく、時刻表とにらめっっこして層雲峡に向かうことした。そして、バスで層雲峡を観光したが、あまり印象が残っておらず、黒岳に登って見た見渡すかぎり人工物がないといスケールの方が感動した。
ここでは、ちょっと神経質そうなカメラ好きの大学生に会った。一眼レフカメラを2台持ち歩き、写真を撮りたいから旅をしている風だった。
黒岳
カメラは少しかじっていたので、彼と写真のことを少し話したが、彼は「本州って写真で風景を切り取っていい写真になったりするけれど、北海道は切り取るのがもったいなくて収まりきらない。」と言っていた。たしかにそうかもしれない。写真で見る以上に、自分の目で見た風景のほうが、スケールが大きくて素晴らしかった。
釧路湿原
釧路-阿寒-摩周-小清水-知床
北海道といえば道東だね!と会う人会う人が言っていたことが分かった気がする。なかかな見れないスケールの大きな風景をたくさん見ることが出来た。
屈斜路湖
このエリアで記憶に蘇るのは、小清水の風景。電車からみた濤沸湖のあたりは忘れられない美しさだった。また宿のユースホステルの面子も面白かったのでいい印象しかない場所。
小清水のユースホステルでは牛乳パックでハガキを作るいう企画があって、みんなでハガキを作った。ミキサーで牛乳パックを砕き、思い思いに模様をいれながら作るのだ。
美幌峠
それから、原っぱで夜寝ころんで星を見たことも印象に残っている。自分が宙を浮いているような感じで宇宙の中にいるようだった。
その他にも、カムイワッカの滝も良かったし、美幌峠もとても良かった。唯一いただけなかったのは、霧しか見えない摩周湖。天気ばかりは仕方ないけれど。
知床五湖
北海道一人旅から帰って
あっという間の二週間だった。もっともっと旅をしていたかった。北海道には、電車で旅する人の他にも、自転車やバイクで旅をしている人がたくさんいた。それを見て、次は絶対にバイクで来ようと思った。
札幌・赤れんが庁舎
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