横浜港に入港した「帆船・日本丸(2代目)」を紹介!
横浜港に2021年10月29日に日本丸(2代目)が1年2ヶ月ぶりに入港!まだ2代目の日本丸を見たことがなかったので、仕事前に早起きして大桟橋へと行ってみました!
大桟橋に接岸した美しい帆船の日本丸(2代目)を紹介しつつ、大桟橋や山下公園から見た日本丸(2代目)散策の様子を書きたいと思います!
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帆船・日本丸を見るために大桟橋へレッツゴー!
2021年10月29日、2代目の日本丸は横浜・大桟橋に接岸しました。横浜港へ来るのは1年2ヶ月ぶりだそうです。と〜っても見に行きたくて早起きして大桟橋へ!
大桟橋は言わずと知れた横浜の観光名所で、くじらの背中とよばれるウッドデッキからの景色が素晴らしい桟橋です。
私が若い頃・・まだ大桟橋が古い時代に船を見るために新聞で入船情報を見て通ったのですが、大桟橋が新しくなってからは船を見たくて行くのは初めてかも。
日本を代表する大型帆船「2代目・日本丸」
大桟橋に到着してデッキに上がっていくと日本丸(2代目)が見えてきました。
大きなクルーズ船や客船に比べると小さめの船体ですが、マストがある船は迫力がありますね!
日本丸は日本を代表する大型帆船で、海技教育機構の航海練習船です。日本では他に海王丸という帆船もあり、どちらもとても人気の船です。
1984年に就航した、2代目・日本丸
桜木町に初代・日本丸がありますが、その後継として1984年(昭和59年)に就航したのが日本丸。ちなみに「にっぽんまる」と読みます。
まだまだ新しい感じがしますが、すでに37年たっているんですねー。
航海の安全を願って取り付けられる船首像(フィギュアヘッド)
船首には手を合わせて祈る女性の船首像があります。この日本丸の船首像は、蘭青(らんじょう)と名付けられています。
ちなみに海王丸は紺青(こんじょう)という横笛を持つ女性の船首像が取り付けられています。
帆船には航海の安全を願って船首像(フィギュアヘッド)が取り付けられることが多い伝統的な装飾品ですが、帆船を見る時に楽しみなポイントです。
大桟橋は高い位置から見るので、近づくとあまり顔が見えませんね・・・。
通常はディーゼルエンジンによって航行する
帆船とはいえ、レーダーや無線機、電子海図などの現代的な装備はもちろんついてます。ディーゼルエンジンも2基搭載しています。
帆船というと帆走している優雅な姿を想像しますが、通常はエンジンを使って航行します。
帆を張る作業は事故もあり危ないみたいなんですね・・・そして風任せでは時間の問題もあるでしょうしね。
日本丸の中央の船橋部分が船の司令室で、航海に必要な電子機器などを使いながら安全な航海をしていきます。
帆船らしい装備
帆船は船首部分にバウスプリットと呼ばれる棒が伸びているのが特徴ですね。ここにも帆がはれるようになっています。
船尾部分には帆走時に使う操舵輪があります。帆船らしい装備ですが、通常はエンジンによって航海しているので、この操舵輪は使いません。
容易に想像がつきますが、回すのは本当に重たいので通常でも2人、天候が悪ければ4人以上で回すそうです。
帆船は後部の装飾なども綺麗ですね。効率重視のデザインのクルーズ船と違い、古き良き船らしい雰囲気があります。
紺色のラインが描かれた日本丸(2代目)
後ろから見たところです。日本丸は船体横に紺色のラインが船尾の方まで描いてあります。
似た形の帆船である海王丸は水色のラインが引かれていますので、見分けの1つにも使われます。
長距離航路で効率のいい4檣バーク型帆船
マストは4本立てられており、一番後ろのマストに縦帆、それ以外は横帆を備えている「4檣バーク型帆船」です。
バークは横帆を多く取り付けることで帆の面積を増やせるため、後ろからの風を受けた時に効率良く走れる帆装です。
長距離航路で効率のいい帆装や、変化する風に対応しやすい帆装など、船員の人数や船の大きさなどによって帆装は違っているのも面白いんですよね。
メインマストの高さは43.5mで、総帆数は36枚。展帆すると見事でしょうねぇ。
白く美しい帆船・日本丸(2代目)のデータ
横浜では馴染みのある日本丸。初代もいいですが、2代目もとても美しい船ですね!
●日本丸(2代目)データ
船種:練習帆船
所有者:海技教育機構
建造所:住友重機械工業 浦賀工場
竣工:1984年(昭和59年0
総トン数:2570トン
全長:110.09m
幅:13.8m
機関方式:ディーゼル(ダイハツディーゼル6DSMB-28NS 2基)
搭載人員:190名
初代・日本丸についての記事
写真をメインにした別ブログなのですが、そちらに初代・日本丸について書いた記事もあります。興味があれば是非ご覧ください!
帆船が好きになるマンガはを紹介します!
川原正敏氏による海洋ファンタジーのマンガです。帆船が題材のマンガは珍しく、内容もめちゃめちゃ面白いです!
主人公は操船能力が高く腕っぷしも強すぎるほどなので、最近の異世界もの的な爽快感があります。
それでいて、ストーリーもしっかりしており、作者が商船高校出身で帆船経験もあるため帆船の描写がリアル!!
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