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<TRIPOO!! 〜バイク・自転車・釣り日記〜>バイク(KLR650・XR100)、自転車(Vigore)、釣り、DIYなど趣味の日記

長期保管車のエンジン始動〜キャブ清掃とクランキング

眠りについていたカワサキ天涯のエンジンを再始動しました。キャブレターの状態は思ったより良かったですが、しっかりメンテしないとダメでした。

キャブレター清掃の他、オイルを少しプラグ穴れクランクシャフトを手回ししたり、長期保管車両の再始動の儀式も行いました。

何はともあれキャブレターを外してチェック

この天涯は友達がガレージ保管する前に一度エンジンをかけて、ガソリンを抜いた状態で保管してありました。

そうはいっても一時末梢されてから17年ほど経っているので、キャブレターを取り外してチェックしてみることにしました。

長年眠っていたバイクのエンジンがかからない原因は、キャブレターの詰まりが一番大きいのです。

長期保管車のエンジン始動〜キャブレター

マニホールドやエアクリーナー側のダクトはかなり固かったので、ラバープロテクタントをかけておきました。

ゴムに浸透して本来の弾力を保つという製品です。

長期保管車のエンジン始動〜ラバープロテクター

年数のたったゴムにどの程度効果があるのかは分かりませんが、何度かスプレーして数日放置しておきました。

長期保管車のエンジン始動〜ダクト

キャブレターを外してチェックしはじめましたが、スライドピストンが固着していました。

潤滑剤を吹いてしばらく放置して力をいれたら動きました。

長期保管車のエンジン始動〜スライドピストン

次にフロート室をはずしてみましたが、ガソリンを抜いて保管してあったので綺麗でした。

長期保管車のエンジン始動〜キャブ清掃

キャブレターの状態は良かったですが、いちおう主要部分はバラしました。

長期保管車のエンジン始動〜キャブレター

きちんと掃除するか悩んだのですが、とりあえずエンジンがかかるかを確認するのが目的・・・。

パーツクリーナーで吹くだけでもエンジンかかるかな?と思い、軽い清掃にしておきました。

使ったのはこちら、普通のパーツクリーナーです。

長期保管車のエンジン始動〜パーツクリーナー

ジェット類やキャブレター本体の穴が通るように吹きました。

長期保管車のエンジン始動〜メインジェット

ダイアフラムにはラバープロテクタントを吹きかけておきました。

長期保管車のエンジン始動〜ダイヤフラム

かなり適当ですが、いったんキャブを組み上げて車体に取り付けました。

長期保管車のエンジン始動〜キャブレター

 

減っていた冷却水を補充する

ラジエターキャップを開けてみるとラジエター液が減っていました。入ってはいたので大きな漏れがあるわけではなさそうです。

ホースやキャップ類はオーダーしてあるのですが、欠品で全然来ないので下側から少しクーラントを抜いて、サビなどが出てこないかチェック。

何度もフラッシングしないとダメだぁ〜みたいな状態ではなかったので、とりあえずクーラントを補充しておくだけにしました。

長期保管車のエンジン始動〜クーラント

ラジエターキャップをフルにクーラント継ぎ足しました。

走り出す前にはクーラント、ホース、ラジエターキャップは換える必要があります。

長期保管車のエンジン始動〜ラジエター

リザーバタンクの方も空になっていたので、こちらにもクーラントを少し補充しておきました。

長期保管車のエンジン始動〜リザーバタンク

 

オイル交換をする

古いオイルでエンジンを回したくないのでオイル交換をしました。

使ったオイルはヤマハのヤマルーブ プレミアムです。安いオイルでもいいのですが、最近ずっとこのオイルをストックしているので。

長期保管前に一度換えていたらしく、それほど汚い感じではありませんでした。でも年月が経ち劣化はしているので交換は必要。

長期保管車のエンジン始動〜オイル

フィルターもKLR650A型用に買ってあったものがあったので交換しておきました。

オイル自体は汚くなかったので、1000km位乗ってからオイルとフィルターセットで換える感じでいいかなぁ。

長期保管車のエンジン始動〜オイルフィルター

 

プラグ穴からオイルを入れて再始動の準備

長期保管車両はシリンダーの油分もで乾いていますので、再始動時はプラグキャップからスプーン一杯のオイルを入れるのが定番になっています。

ということでセオリー通りプラグを外して少量のオイルを注入。

長期保管車のエンジン始動〜プラグ穴からオイルを入れる

その他、カムのあたりの稼動部分もオイル切れをおこしていると思われるので注油しておきました。

長期保管車のエンジン始動〜カムシャフトに注油

 

手回しでクランキング

ピストンなどのパーツが固着していたりする場合もあるので、プラグを外した状態で手回しでクランキングしました。

だいたいのバイクのクランクの回転方向は、車体右側から見た場合に右回転します。左側から回す場合は時計と反対方向に回せばOK。

(車両によって方向が違う場合もあるのでサービスマニュアルなどでチェックしてください)

KLR650の場合は左側のカバーをコインドライバーやコインで外して回します。

コインドライバーはなくてもなんとかなりますが、使う機会があるならあった方が便利です。

長期保管車のエンジン始動〜コインドライバー

スムーズにピストンやバルブが動くか確認しながら、注入したオイルが少し馴染むように何度か回しました。

長期保管車のエンジン始動〜クランキング

 

バッテリーをつなぎプラグをチェック

バッテリーをつなぎ、プラグの状態をチェックしながらセルを回して火花が飛ぶかチェックしました。火花はちゃんと飛んでいました。

長期保管車のエンジン始動〜プラグ

 

ガソリンをつないでエンジン始動

ガソリンサブタンクをキャブのホースにつないでガソリンを供給します。ガソリンタンクをのせなくてもいいので整備性がよく便利です。

まぁどこのでもいいと思いますが、私はストレート製のものを使っています。

長期保管車のエンジン始動〜サブタンク

負圧のホースはドライバーなどを突っ込んでエアを吸わないようにします。

そしてセルモーターを回してエンジン始動!しばらく回しながらチョークを引いたらエンジンがかかりました!

が・・・・だめじゃーん!

長期保管車のエンジン始動〜キャブ清掃とクランキング

 

あああ、ガソリンが漏れてくる、エンジンが止まる

エンジンの再始動には成功しましたがチョークを戻すと止まります。アクセルを開けても止まります・・・。

チョークを引いたままエンジンを回せば吹けたので、スローが詰まっているのかな・・・。

それからビチャビチャとキャブレターからガソリンが漏れてきました。

オーバーフローもしていそうですが、ガソリンホースが繋がっている部分からも漏れているっぽいです。

けっこう各部から漏れていて正確な所は分かりませんが、ちゃんと掃除してパッキン類も換えないとだめでした。

長期保管車のエンジン始動〜ガソリン漏れ

状態も分かったところで再びキャブレターを外してバラしました。今度はキャブレタークリーナーを使ってしっかりと洗浄します。

使ったキャブレタークリーナーはヤマハのもの。もう何度か使っていますがなかなか良いです。

長期保管車のエンジン始動〜ヤマルーブキャブレタークリーナー

穴という穴にたっぷりと吹きかけ、パーツなどもしっかりと吹きかけ、2日ほど浸け置きしておきました。

長期保管車のエンジン始動〜キャブ清掃

そしてガソリン漏れしていた部分のパッキンを変えます。

長期保管車のエンジン始動〜キャブ清掃

この部分を外してみると汚れていました。この部分は洗浄してラバープロテクタントを塗っておきました。

長期保管車のエンジン始動〜キャブ清掃

ガソリンの流入経路など2箇所のL字のパーツを外しました。

長期保管車のエンジン始動〜キャブ清掃

元々ついていたパッキンは痩せ細り、外す時に切れてしまいました。

長期保管車のエンジン始動〜パッキン

オーバーフローも怪しかったので、ニードルバルブも交換。

長期保管車のエンジン始動〜ニードルバルブ

エアスクリューは交換の必要はないのですが、キャブを取り付けてしまうと調整が出来ないので後から回せるタイプのものに変更しました。

KLR650A型で換えていますが、なかなか便利と思った部品です。カワサキだとCVK40、CVK36、CVK34に使えます。

ハーレーなどのCVキャブにも使えるので適合車種は見て下さい。

以前買ったブランドはなかったので、今回はアルファライダーのものにしてみました。

長期保管車のエンジン始動〜エアスクリュー

フロートチャンバーガスケットも交換。外す時に切れまくりました。ゴム系パーツはやっぱり劣化していますねぇ。ゴム類は純正部品をです。

ダイヤフラムは今回換えなかったですが、走ってみて調子が悪そうなら換えたほうがいいかもしれませんね。

長期保管車のエンジン始動〜フロートチャンバーガスケット

もちろんホース類も新品にしましたよ!KLR650用は出ないので、同じ径の他車種用を注文しました。

 

キャブ清掃後にエンジン再始動!吹けるようになりました

キャブを取り付けしてエンジンの再始動を行いました!今回はしっかりアイドリングし、アクセルをあければエンジンがちゃんと吹けます!

エンジンからの異音もなく、マフラーから白煙も吹いていませんので、とりあえず安心しました。

ちょっとテスターの調子が悪くてなんともいえないですが、電圧もたぶん大丈夫そう。

とはいっても、ステーターコイルなんかも劣化していると思うので、いろいろ怪しいですけどね。

長期保管車のエンジン始動〜テスターで電圧を測る

 

エンジンが始動できたので、次ぎは気になっている配線類の整備をしていきたいと思います!

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