純正ライクなアルミスキッドプレートをワンオフ製作!(天涯用)
カワサキ KL650B用のスキッドプレートをワンオフで製作してもらいました!
元々の純正アンダーガードはプラスチック製なのですが、アルミ製にしたことでダートでの安心度が上がります!
今回はそのアルミ製スキッドプレートの製作過程を見てもらいたいと思います!
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プラスチック製純正アンダーガードを、ワンオフのアルミ製に変えたい
カワサキ天涯のアンダーガードは上部カウルと一体化されたデザインを持つプラスチック製です。
とてもカッコイイのですが、ダートで石に乗り上げるなどした場合に割れてしまう恐れがあります。
ダートも走りたいのでアルミ製に変えたいですが、カウルと一体感のあるデザインは捨てがたい・・・。
KLR650を加工流用すると一体感は出ないので、ワンオフでアルミ製スキッドプレートを作ってもらうことにしました。
機械設計をするバイク乗りの友達に相談
ワンオフのスキッドプレートは、機械設計をしているバイク乗りの友達に相談しました。
概要を電話で伝えてから採寸を行うため、友達の会社へと天涯を持って行きました。
スキッドプレート取付部の採寸
友達の会社があるビルへ行き、フォークリフトも乗れるエレベーターでビルの中へ運びこみます。
純正アンダーガードを外してどういう形状にしたいか説明し採寸を始めていきます。
穴の位置はもちろん、曲げる位置なども考えなければいけません。
手前にあるスキッドプレートはKLR650A型に付けているもの。形状などの参考に持ってきました。
設計をしてダンボールでダミーを製作
希望の形状を相談しながら採寸を本に設計開始。
採寸といっても、穴の位置はきっちりはかれているわけではありません。
なので、ざっくりと設計できたら紙にプリントして穴の位置を調整していきました。
何度か紙でプリントして、フレームに当たらない曲げ位置を検証し、穴の位置も調整していきました。
テスト用治具の製作と採寸
ダンボールでダミーを作ったものの、紙なので穴の位置はキッチリしていなくても入ります。
また、底面と前面の間にも面があって3面に曲げるので、角度も分かりにくいです。
サイド部分の張り出しは上部のカウルとなるべく平行にしたいので、角度を測るためのテスト用治具を製作しました。
テスト用治具は薄めのアルミで角度と穴の位置を見るためのものです。
設計に基づいて曲げた板は角度があっていなかったので手で曲げて車両に合わせていきました。
ネジの穴の幅が少し狭かったので少し広げてテスト用治具を車体に取り付けました。
この状態で角度をしっかり測っていきます。
また、ドレンボルトの位置に穴をあけてもらったのですが、この位置も微妙にずれていました。
角度や要望を追加して設計を調整
テスト治具によって計った角度をもとに設計図を更新してもらいます。ネジの位置やドレン穴の位置も微調整。
またテスト治具の時に設計したバージョンより底面の長さを短くしてもらいました。
短くしたのは、ステップのボルトを使うセンタースタンドなどを取り付けると不具合が出るからです。
その他、前面の大きな穴の上にアルミ部分を残してもらうことにしました。
再度ダンボールダミーで確認
発注をかけるまえに図面を送ってもらい、再度ダンボールのダミーで確認しました。
ダンボールなので精度はないですが、角度や穴の位置を確認するためです。
取り付けて確認しましたが、概ね大丈夫のようでした。大きな問題は出ないかなと。
スキッドプレートの形状の最終確認と追加工
金属加工業者からスキッドプレートが上がって来ました!溶接はせずに折り曲げとカットだけで作ってあります。
アルマイト加工をする前に、アルミスキッドプレートを取り付けて確認。
ネジの穴は底面が少し当たっていたので、底面は内側に1mm、前面は均等に1mm広げることにしました。
上部カウルとの隙間は平行が理想でしたが、右はほぼ平行、左は少し後ろ側が狭くなりました。
ピッタリと合わせるには板金屋へバイクを持って行き、現物合わせしないといけないのでコレでOKでしょう!
張り出し具合は、左がツライチに、右は少し内側に入っています。
これは自分で補修した外装部分のネジ穴がずれているからなので・・・。
まぁすぐに気にならなくなるのでいいでしょう。
アルマイトの色をテスト
アルマイトの色は天涯の純正に合わせてダークグレーにすることにしました。
アルマイト黒はべったりした色なのでイヤだったんですよね。
純正色は明るいところでみるとグレー、影になるとブラックに見えるガンメタなので、事前にテストをしてもらいました。
サンプルとの色比較です。アルマイトの方はやや茶色、純正は青みがかっていますが、良い感じかなと思いました。
影部分になるとしっかり黒っぽい色になるので、イメージ的には純正と変わらないと思います。
アルマイト加工して完成!
アルマイト加工したスキッドプレートが上がって来ました。バッチリです!かっこい〜。
純正との比較です。前面の穴に網みたいのをつければより純正ライクになります。
特徴はなんといっても、エンジンを覆うようなデザインと純正と似たスリット。イメージを崩しません!
純正はステップしたまで覆うデザインですが、センタースタンドを取り付けたいので長さを短くしました。
実際にセンタースタンドをつけましたが、センタースタンドをかけても干渉せずバッチリの長さでした!
ドレンボルト部分には穴をあけてあり、スキッドプレートを外さなくてもオイル交換が出来ます。
取り付けた姿です!純正と雰囲気が変わらないのがわかるでしょうか?
まぁまぁ費用がかかってしまいましたが、やっぱりダートも安心して行きたいので作って良かったと思っています!
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