充実度満点!少しの時間で2軒の洋館が楽しめる山手イタリア山庭園
久しぶりに「ブラフ18番館」と「外交官の家」の室内を見学し、歩いてすぐの場所にあるカフェ「エレーナ」にも立ち寄りました。
この2つの洋館はJR石川町駅から少し山を上った所にあるイタリア山庭園にまとまっているため、時間があまりなくても楽しめるのがいいんです。
「ブラフ18番館」と「外交官の家」はどちらも見応えがある上に雰囲気も大きく違うので、見学後の充実度が高いのもいいですね。
短時間で楽しめる山手イタリア山庭園を紹介しますので、洋館に興味がある人は是非行ってみてください!
<スポンサーリンク>
洋館とイタリア式庭園が楽しめる山手イタリア山庭園
JR石川町駅を降りて大丸谷坂を上っていくと現れるのが山手イタリア山庭園です。
イタリア山庭園は名前の通りにイタリアやフランスでみられる幾何学的に整えた庭園がありますが、その他に見学が出来る洋館2軒が建っています。
駅からも比較的近く、一級品の洋館2軒が同じ公園内に建っており見学しやすいのが特徴です。
先ほどの階段を上るとブラフ18番館が出てきますが、庭園の方から紹介します。
ブラフ18番館を過ぎると幾何学模様の生け垣で構成された庭園が出てきます。これだけでも来る価値のある素晴らしさです。
夏だから水路の水が涼しげで良かったです。水路脇の噴水もすごくいい雰囲気。
一番奥で静かに水が流れ出ています。いかにも外国風のデザインなので、外国にでも来たかのような気分にもなれますね。
山手イタリア山庭園からは、みなとみらいビルやマリンタワーなどが見えます。
それほど遠くない場所なのですが、ダウンタウンの少し外れな感じがまたいいんですよね〜。
海外旅行していたときも、ビル群から少し離れた場所の公園って大好きでした。
住みたくなるようなかわいい住宅、ブラフ18番館を見学
イタリア山庭園には「ブラフ18番館」と「外交官の家」の2軒がありますが、個人的にはブラフ18番館を先に見る方がオススメかな。
いかにも外国にありそうな白とグリーンの可愛らしい住宅がブラフ18番館です。
関東大震災後に建てられたオーストラリアの貿易商のバウデン氏の住宅でした。
当時の横浜や東京は貿易業界の外国人が多くいたので、このような外国そのものである洋館がいくつもあったのです。
特徴は白いモルタルとオレンジ色のフランス瓦、そしてなんといっても濃い緑の鎧戸が独特です!
白と緑の組み合わせはまわりに溶け込みつつも存在感があり、外観だけみても住んでみたくなる家なんですよね。
それでは室内を見学してみましょう。横浜で見学出来る代表的な7つの洋館は横浜市が管理しており入場料無料なのも嬉しいです。
廊下を通り、まずはダイニングルームへ。光もよく入ってくるのもありますが、屋外とは違う薄めのグリーンがさらに明るいイメージにしてくれています。
そこからリビングルームへ。少し重厚なイメージのソファーが置いてあります。
左にサロン、奥にはサンルームがあります。
サロンは落ち着いて話しが出来そうな雰囲気がいいですね。ここでお茶をしたら本当に贅沢な気がします。
また家具などと色が合わなそうな淡いグリーンも不思議といい感じで、外国っぽい色使いから目が離せません。
リビングルームやサロンとつながっているサンルームへと出てみました。廊下部分がサンルームになっています。
学校の廊下的作りなのですが、ゆったりとした時間が流れていて心地いいですね。
2階に上がってみました。バルコニー越しに公園が見えて気持ちいいです。
二階には、談話室、閲覧室、寝室があります。こちらは談話室ですね。カジュアルな雰囲気なので気楽な話しが出来そうです。
本や資料が置かれた閲覧室もあります。ここの部屋の資料は読むこともできます。
その他、置いてある品も渋いんですよね。
最後に寝室です。元々は展示室だったところを2015年に寝室にリニューアルしています。
家具類は、横浜市南区唐沢にあった唐沢26番館(現存していません)のものを復元しているそうです。
賓客をもてなすための豪華な住宅、外交官の家を見学
そして、同じ山手イタリア山庭園内にある外交官の家を見学しました。
外交官の家は明治政府の外交官だった内田定槌氏が住んでいた邸宅で、元々は渋谷区の南平台にありました。
外観の特徴は下見張りの外壁と八角形の塔屋で、おとぎ話にでも出てきそうな凝った作りをしています。
室内も凄いのですが、この洋館を訪れた賓客がうなるような外観になっているんですよね。
さて室内です。最初に入ったブラフ18番館とはうってかわって重厚で豪華な作りのダイニングがお迎えしてくれます。
ブラフ18番館から見るのがおすすめと書きましたが、豪華なものを見てしまうとシンプルの良さが薄れるので、この順番で見るのが好きなのです。
八角形の塔屋部分の1階はサンルームになっています。窓が半円状にあるのでとても明るい上に独特の雰囲気がありますね。
そして広すぎないのでざっくばらんに話をするのに良さそうな雰囲気なんですよね。
こちらが大客間ですが、やはりゴージャスです。この豪華さは外交官が仕事をする上でとても役立ったと思われます。
この頃の外交官は自邸に要人を招くこともあったそうで、明治政府や外交官があまりに格下に見られるわけにはいかなかったからです。
雰囲気のある階段を上って2階へ行ってみました。
シンプルながらさりげない豪華さはある書斎です。1階に比べるとシンプルで落ち着いて仕事が出来そうな雰囲気ですね。
そして寝室。ベッド自体は特別なもの感がすごいのですが、サイズがとても小さいんです。
昔はこのサイズが主流だったんでしょうか?
ぽつんと置かれたロッキングチェアーが印象的な部屋。うたた寝をしたら絵になりそうですね。
この部屋は「のだめカンタビーレ」の千秋先輩の実家のモデルとなったようです。
私はコミックを持っていないので見れないのですが・・・6巻らしいです。
お風呂場はとてもモダンで現代的。単純にカッコイイですよね。
見学を終えましたが、外交官の家にはカフェが併設されています。屋外のテラス席は雰囲気が良いので涼しい時期に利用すると幸せですよ。
エレーナで横浜の街を眺めながらのティータイム
山手イタリア山庭園から歩いてすぐの喫茶店「エレーナ」へ行ってみました。山手の高台にあり、横浜の街を眺めならお茶を楽しめるお店です。
混んでいる時は列が出来ているのですが、すいていたので入店しました。
エレーナは横浜を愛したイラストレーターの柳原良平氏が通ったお店でも知られています。
柳原良平氏というと、私は船のイラストのイメージが強いですが、アンクルトリスの生みの親としての方が知られていますね。
暑かったのでアイスクリームも食べたく、特製カボチャプリンのアラモードとアイスコーヒーを注文。プリンもアイスも美味しかったです。
静かな時間を過ごせる喫茶店なので、近くに行ってすいていれば是非入りたいお店です!
暑い日でしたが、久しぶりの横浜散歩を楽しみました。洋館2軒を見学しましたが、他の洋館も見たくなりますね。
さらに豪華なべーリックホールや、アパートだった山手234番館も久しぶりに行きたいです。今度また時間があるときに行ってみたいと思います!
東京・横浜・湘南エリアの洋館を散策してみたい方に!
東京・横浜・湘南エリアの有名な洋館を紹介しています。その洋館の歴史や設計者、見るべきポイントなども分かやすいです。
また間取り図やデータも載っているので、写真と説明を見ながら次に見に行く洋館を探すのが楽しいです。
■東京エリア ・東京都庭園美術館・オランダ王国大使公邸・インブリー館・清泉女子大学本館・原美術館・旧前田侯爵邸・小笠原伯爵邸・旧洋館御休所・鳩山会館・雑司が谷旧宣教師館・旧岩崎邸庭園・旧古河庭園・晩香慮 青淵文庫・ライシャワー館・外国人教師館・安井記念館・山本有三記念館・田園調布の家(大川邸)・小出邸・前川國男邸
■横浜・湘南エリア ・外交官の家・ブラフ18番館・ベーリック・ホール・エリスマン邸・山手234番館・えの木てい・山手資料館・横浜市イギリス館・山手111番館・鎌倉文学館・鎌倉市長谷子ども会館・旧華頂宮邸・旧近藤邸・小田原文学館
<次の記事へ> 4色の美しい彼岸花が楽しめる西方寺へ・自転車散策
<前の記事へ> 鴨居の桜並木は、春夏秋冬楽しめる解放的な風景が魅力!
コメントはありません