ユースホステルで起こった深夜の逮捕劇【北米縦断・原付二種の旅 10日目深夜】
夜中の相部屋で起きた逮捕劇
宿の外で煙草をふかしていた時、ヘンなカナダ人がいたんだ。妙にハイテンションで明るい。モントリオールから来てこの宿に泊ってるカナダ人。カナダ人は静かなイメージがあったのだけど。妙に明るく怪しいので、少し距離をとって接したよ。
ハイテンションな事以外にも、「煙草を一本売ってくれよ。いくらがいい?」っても聞かれたのだけど、たいてい「一本くれよ。」って言われるのが普通だし、なんとなく挙動がおかしい。とても違和感を感じたんだ。
その夜の0時45分のこと。
彼はどうやら同室だったみたいなんだけど、「起きろ、起きろ。電話がお前にはいってるぞ。」って言って部屋に入って来た人がいたんだ。彼は返事を出来ずに「うー。あー。うー。」しか言わない。
その部屋に入ってきた人は「起きろ。起きろ!」って思い切り叩きながら彼を起こしはじめた。部屋はベッドは仕切られてて、彼は離れたブロックにいたから、何が起こってるか全く分からない。
そのうち部屋に入ってきた男は、「起きろ!警察だ!」って言い出した。そして彼は無理矢理起こされて、外へ連れ出されてしまったのだった。
外で叩くような音が聞こえたり、何が起こっているのか知りたいのだけど、ベッドの中から動けなかったよ。彼と同じブロックに寝てる人は、警察と思われる人に何か質問をされていたようだった。
ドイツ人のツーリストが「何が起こったんですか?」って聞いていて、どうやら麻薬がらみらしい。俺の英語力だ不確かすぎて、詳細はわからなかったけど。
警部屋で鳴り響いていたイビキもすっかり静かになって、すごく緊張の時間だった。俺も動けなかったけど、みんなも動けなかったみたい。翌日の朝になったら、みんな何事もなかったかのようにしていたけどね。
少しおかしい人に感じたのは間違ってなかったね。おかしいと感じる人には近づかないようにしないとね。
<British Columbia> バンクーバーYH泊
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