発泡素材を使った、カゴ釣り用のウキの作り方(夜釣り対応)
よく一緒に釣りにいく方が作っている、カゴ釣り用の8号発泡ウキの作り方を紹介したいと思います。私達は夜釣りが多いため、自作LED電気ウキトップ(ケミホタル50サイズ)がセット出来る電気ウキ仕様になっています。
ちなみにこの自作ウキ本体に取り付け可能な、自作のLED電気ウキトップは、接着剤いらずで簡単に作れます。こちらの記事も是非参考にしてください。
この発砲素材を使った自作のカゴうきは、道具がある方なら比較的簡単に作ることができます。好みの形状に作れることはもちろんのこと、お財布に優しいのも嬉しいところ。
電気ドリルを使うのがラクですが、形や仕上がりにあまりこだわらなければ、カッターやペーパーなどを使い手作業作ることも可能です。
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動画で見る、カゴ用発泡ウキの作り方
動画で実際にウキ作りの作業をご覧ください。ウキ作りの流れや作業は動画のほうが分かりやす位かもしれませんので、ブログの記事と合わせて参考にしていただければと思います!
夜釣り対応、8号発泡ウキの設計図
今回作る8号発泡ウキの図面です。かなり大雑把ですが、ウキの構造はこのようになっています。
夜釣りに対応するため、自作のLED電気ウキトップ(ケミホタル50サイズ)がセットできるように8mmのパイプがセットしてあるのが特徴です。
夜釣りをしない方は、このサイズのパイプにこだわる必要はなく、羽を直接本体に取り付けてもいいと思います。
追記:サイズを変更して太刀魚釣りにも使いやすくしたバージョンも使っています。作り方自体はこちらの記事と同じですが、新型の図面も書きましたので、リンク先の記事も是非参考にしてください!
色を付ける前の8号の自作カゴうきです。今回はこのウキを作っていきたいと思います。
材料
●軟質発泡素材 25mm →釣具屋で売っています
●PP板や塩ビ板(0.5〜0.75mm) →ホームセンターや100均で売っています
●8mm(内径約6mm)透明ABS丸パイプ →ホームセンターや模型店で売っています
●6mm(内径約4mm)透明ABS丸パイプ →ホームセンターや模型店で売っています
●鉛キッド小 →釣具屋で売っています
材料の詳細や加工する道具については、作りながら説明していきたいと思います。
簡易旋盤をセッティング
ドリルを持っているなら簡易旋盤を準備してみましょう。削る作業がラクチンです。ドリルをどこかに固定して、反対側で棒を受けとなる木を用意すればOKです。
発泡素材なので、形や手間にこだわらなければカッターやペーパーなどで成型することも可能です。その時は手作業の手間を考えて、両サイドを適当に丸めるくらいでもいいかなと思います。
ドリルの反対側に置く木をスライドさせて穴を空ければ、センター出しも簡単。発泡剤を削るだけなので、多少ブレが出ても大丈夫です。
いずれフカセ用のウキもやってみたいので、電気ドリルを簡単にセットできるもう少し精度の高い簡易木工旋盤を作ってみたいところですね。
軟質発泡素材をカットする
発泡素材には硬質と軟質があります。どちらも試しましたが軟質のほうが軽いウキができるので、最近は軟質発泡素材を使うことが多いです。今回はウメズの軟質発砲素材を使いました(釣具店で買うことが出来ます)。
軟質発泡材をカッターで150mmmにカットしました。ウキの本体になる部分です。この発泡素材を簡易旋盤で削っていきます。
軟質発泡素材をウキの形に削る
ドリルで作った簡易旋盤に発泡素材をセットしました。発泡素材の中心に挿入する棒は、固くて真っ直ぐな溶接棒3.2mmを使いました。
軟質発泡素材はグラインダーで綺麗に削れます(硬質発泡素材は溶けて団子状になり綺麗に削れません)。グラインダーでなくても、アイロンやサンドメッシュを使った成型でも大丈夫です。
上側部分は30mmの位置まで、下側部分を70mmの位置まで削りました。ウキっぽい形になりましたね!
ウキの下側のオモリ部分を準備
ウキの下部にある糸を通す部分は、鉛キッドというウキ作り用のオモリを使います。以前はワリビシを使っていましたが、それほど高いものでもないので鉛キッドを使うようになりました(釣具店で買うことが出来ます)。
オモリをいったん軸から外し、オモリがくる部分を少し折り曲げるとオモリをしっかり固定できます。
オモリを戻したところです。わっかになっている所が糸が通るところです。
軸の先端を折り曲げます。発泡素材に付属の中通し棒にセットするときに抜けにくくするため、このように折り曲げています
発泡素材に付属の中通し棒に瞬間接着剤を入れ、鉛キッドをとりつけます。先端を折り返してあるので、いままで抜けてしまったことはありません。
鉛キッドをセットした中通しの軸を100mmでカットします。これがウキ本体の中に埋め込まれます。
ウキオモリを本体に取り付ける
オモリをつけた中通し棒に接着剤をつけてウキ本体に取り付けます。接着剤はGクリアというものを使いました。もちろん接着剤は素材に合ったものであれば大丈夫です。
オモリ部分までゆっくりと押し込み、はみでた接着剤を拭き取れば取り付け完了。ウキの下側部分が出来ました。
羽を付けるパイプを加工
ウキの上部にケミホタル50サイズのLED電気ウキトップをつけられるように外径8mmと外径6mmのABS丸パイプを使います(ホームセンターや模型店で買うことが出来ます)。
●5mm(内径約6mm)
●6mm(内径約4mm)
8mm、6mmのパイプとも50mmの長さでカットします。パイプはカッターでコロコロやれば切ることが出来ます。
8mmパイプと6mmパイプを10mmほど重ねて接着します。接着材は瞬間接着剤を使いました。このパイプに羽を付けていきます。
羽のカット
羽になる板は0.5mm厚程度のPP板、塩ビ板、などを使います(ホームセンターや100均、模型店で調達可能)。プラ板はサンドペーパーを予めかけておくと、ペイント時に塗料がのりやすいです。
好みの形の型紙を作ってマーキングして、3枚ほどハサミでカットします。
羽は手で押さえながら瞬間接着剤で固定できなくもないですが、羽用の治具を作るとラクにセットすることができます。
この治具は中心にプラパイプがセット出来るようになっており、位置決め用の羽が三等分してある所についています。羽をジグのプラスチック部分に重ね、クリップで止めて使う仕様です。
羽をジグにセットして、位置決めをします。
羽をセットしたら、瞬間接着剤で羽を仮止めしていきます。
仮止めができたら、中心のプラ棒と羽をグルーガンで本接着します。
出来上がった羽部分のパイプの反対側には、防水のためグルーガンで穴を塞げば、羽部分の出来上がりです。
羽を本体に取り付ける
本体に6mmパイプをセットできるように、ドリルの刃で4mm、5mm、6mmと順に穴を広げます。
羽の下側に接着剤を塗ります。接着材はGクリアを使いました。
さきほど広げた本体の穴に羽根を差し込みます。
8号自作カゴうきの完成!
8号自作カゴうきが完成しました。あとは好みの色に塗装するだけです。
色はなんだかんだ赤がやはり見やすい気がします。性能にこだわるもよし、見た目にこだわるもよし、飛んでも飛ばなくても、自分の作ったウキで魚が釣れると楽しいものです。いろいろな形を試してみると楽しいですよ。
これらの自作ウキに装着可能なLED電気ウキトップは、接着剤いらずで簡単に作れます。ケミホタル50サイズなので、市販ウキにセットすることも可能です。こちらの記事も是非参考にしてください。
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