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<TRIPOO!! 〜バイク・自転車・釣り日記〜>バイク(KLR650・XR100)、自転車(Vigore)、釣り、DIYなど趣味の日記

クマ対策としてテント内に持ち込んではいけないもの

上高地・小梨平でクマに襲われる事故がありました。また、各地でクマに襲われる話も聞くようになっています。

キャンプ地でクマに襲わる確率を減らすためには、どのような対策を取ればよいのか、キャンプ施設としてどのような対策がとれるのか、クマ対策の先進国であるカナダやアメリカをキャンプ生活での経験をもとに、いくつかの対策をお伝えしたいと思います。

日本でもクマを見る機会は多い

私は林道などで山へ入りますが、日本でも何度かクマを見かけることがあります。

林道で野宿をしようとした場所でクマを見かけてしまったことや、地元の人にクマが出たから野宿はやめた方がいいと諭された経験もあります。

レジャーで行くキャンプ場でクマを見かけたことはありませんが、山ではみなさんが思っている以上にクマを見ることがあるのです。

ヒグマ

 

カナダやアメリカはクマ対策が進んだキャンプ先進国

日本と同じようにクマがたくさん生息するカナダやアメリカのキャンプ場では、さまざまなクマ対策が取られ、キャンパーもクマが生息していることを前提にキャンプしています。

日本では考えられないことですが、クマがたくさん生息する場所でアウトバックキャンプ(キャンプ場でない大自然の中でキャンプすること)をすることが出来る国立公園もあるほどなのです。

そのためキャンパーのクマに対する知識や、キャンプ施設のクマに対する意識も日本より大きく進んでおり、クマが出る可能性が高いキャンプ場では食料保管庫(ロッカー)の設備があったりします。

また、私がカナダをキャンプで回り始めた時は、年配のキャンパーがクマ対策の知識を教えてくれました。

キャンプ場での注意事項に、クマのことが書いてあることも多く、キャンパーへ知識が行き渡るような雰囲気も出来ているのも大きいと感じました。

クマのいるエリアでのキャンプを知らせる貼り紙

 

カナダやアメリカのキャンプ場で行われているクマ対策

クマが出やすいカナダやアメリカのキャンプ場では、鉄で出来た食料保管庫が設置されている場合があります。

テントサイト付近に設置してある場合もありますし、エリアでロッカーのようなものがまとめて設置してあるキャンプ場もありました。

どのタイプも金属で出来ており、中に入れておけばクマが食料を食べられないようになっています。人の食べ物の味をクマに覚えさせないための食料保管庫(ロッカー)でもあります。

このような食料保管庫(ロッカー)があるキャンプ場の場合は、テント内には食料を持ち込まず、食料保管庫(ロッカー)に入れて野生動物が開けられないようにしておくように必ず注意されます。

また、ゴミ箱も金属製のものが設置してあり、食べ物を放置せず、ゴミは金属製のゴミ箱の中に入れるように指示されます。これもクマに人の食べ物の味を覚えさせないための設備です。

テントに食料を持ち込まないようにする、食料保管庫(ロッカー)に入れてクマが食べられないようにする、というシンプルな発想ですが、キャンパーに知識が行き渡っていることもあり絶大な力を発揮しています。

クマ対策の食料保管庫(ロッカー)

 

デナリ国立公園のアウトバックキャンプで行われているクマ対策

カナダのデナリ国立公園は世界有数のクマの生息地ですが、クマがたくさん生息するエリアでアウトバックキャンプをすることが出来ます。

エリア内に入れる人数が決められていたり、キャンプをする前にクマ対策に関しての講習を受ける必要があるほどルールは厳しいのですが、日本では考えられないようなキャンプが出来ます。

そのデナリ国立公園でのクマに襲われないための対策は、食料のにおいが漏れないように密閉容器を利用します。

食料は全て密閉容器に入れてテント内には持ち込まない。これを講習などを使って徹底させることで安全を担保しています。

クマでの事故はゼロにはなりませんが、密閉容器を使い始めたことにより、食料があることをクマが学習できなくなり、バックカントリーエリアでのクマの事故が大幅に減ったのです。

デナリ国立公園

 

クマが出るキャンプ地で絶対にやってはやってはいけない事

利用客の多いキャンプ場では、食料保管庫(ロッカー)や注意喚起によって対策がされている所が多いですが、そうでないキャンプ場ももちろんあります。

設備がないからといってクマが出ないわけではないので、クマが出る地域での大原則はテント内に食料を置かない事。これが重要です。

食料がテント内にあると、食料と一緒に人も襲われてしまう可能性が高くなるからです。

また、テント内に食料があることを学習すると再び襲うようになりますので、みんながこのルールを守ることが大切になってきます。

カナダでのキャンプ

 

テント内に入れてはいけないもの

食料をテントに入れては行けないのは分かって頂けたと思いますが、カナダやアメリカではその他にもテントに入れてはいけないものが決まっています。

水、食料、コンロやグリルなどの調理用具、クーラーボックス、食べかすなどのゴミ、その他、洗面用具や化粧品もテント内に入れることが禁止されています。

石鹸や歯磨きなども含めて香りのあるものはテント内に入れてはいけません。

クマに襲われないためテントに持ち込んでは行けないリスト

 

設備がないキャンプ地で荷物の置き場所

クマが出る可能性が高いキャンプ場や野営地で、どうしたらいいかを考えてみたいと思います。

まず車の場合は、車の中に入れてしまいましょう。車は金属の食料庫(ロッカー)と同じ機能を持っています。

登山などの場合は、密閉容器入れてテントから少し離れた所に置くのがベストだと思いますが、密閉容器がかさばる場合は、ビニール袋でニオイが漏れないようにしましょう。においが漏れないように結び方も注意してください。

カナダ人キャンパーからは、食料は地面に置いておくよりは、木などがあれば吊す方がベストと聞きました。

これはクマだけでなく、他の動物や虫が来て食べてしまうことの対策でもあると思われます。何もない場合は少し離れたところ椅子を置いて乗せておくでも良いと思います。

私の場合はバイクでしたので、クマが出そうな地域では、食料はビニールに入れて防水バッグのフタをしっかりとしめ、バイクにひっかけておきました。写真ではバイクが近くにおいてありますが、寝るときはもう少し離しておきました。

なんにせよ、テント内に入れておくと自分も一緒に襲われる確率が上がってしまうので、食料はテント内に入れないのが鉄則です。

北極圏でのキャンプ

 

クマが居ることを意識することが大切

クマは人の食料の味を覚えると毎回襲うようになるため、クマが人の食料を得られないようにニオイを減らすこと、もし襲われた時に自分も一緒に襲われないように食料をテント内に入れないことが最も大切です。

また、山奥で野宿する人は、キャンプ場よりもクマに遭遇する可能性も高いと思いますので、食料をテント内に入れないこと、食べ終わったらゴミは密封すること、これだけは注意してくださいね!

クマが出る可能性が高い場所では、襲われる確率をなるべく減らすことを頭に入れキャンプを楽しむようにしてくださいね!

 

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クマに襲われた時の事例や対策が読める

山でクマに襲われた事例を6つほど取り上げています。かちあわせてしまったときの対処法についても書かれてあります。

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