カナダ横断タンデムツーリング・ダイジェスト版(2000年)
いま林道へも乗っていっているKLR650をカナダへ持ち込んでカナダを横断した時の、2000年のタンデム(2人乗り)での海外ツーリングの記録のダイジェスト版です。
このところは自粛であまりネタもないので、古い記事掘り起こしということで!!スミマセン。古いですが詳細記事へのリンクもしておきます。旅日記的なものが好きな方は楽しめるかなと思いますので、興味がある方はご覧ください。
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日本からバンクーバーに送ったバイクを受け取り、カナダ横断の旅が始まった!
2000年6月7日〜6月9日
パニアケースを装着したKLR650を日本からカナダのバンクーバーへと船便で送り、自分たちは飛行機でカナダへ入国しました。
バイクの受け取りは北米縦断のXR100Rでお世話になった方が担当だったので、不安もなく受けとりもとてもスムーズ!!通関させた後はバイクの保険に入りKLR650の前でニヤニヤしてしまくりでしたね!
カナディアンロッキー・アイスフィールドパークウェーをバイクで駆け抜ける!
2000年6月10日〜6月14日
いよいよバンクーバーからカナダ横断に向けて出発!バックパックを2段重ねにして積んだ荷物とパッセンジャーを乗せ、KLR650はスーパーヘビー級になっていましたがなんとか走れました!
街を抜けて交通量の少ない山に入っていくと、雪が積もった山も出てきてテンションが上がっていきます!絵に描いたような山や森林、湖などの大自然を眺めながら進んでいきました。
ウエストエドモントンモールでショッピングを堪能!
2000年6月15日〜6月17日
カナディアンロッキーでは6月でまだ寒い上に天候も今一歩だったので、ミエッテ温泉の温かい温泉が体を癒やしてくれました!プールの温泉ですがリフレッシュできましたよ!
アルバータ州の州都・エドモントンでは、ショッピングセンターやマーケットなどを堪能。当時世界最大の規模を誇った全天候型のウエストエドモントンモール(現在は10番目)は、お店だけでなく遊びの施設までがすべて室内に入っていてワクワクする作りになっていました!
360度地平線の大平原地帯をひたすら走る
2000年6月18日〜6月21日
カナダ内陸部は360度地平線の大パノラマが続く大平原地帯で、ただひたすらに農場や牧場などの草原が続くんです。大陸を感じることが出来るこの風景は、日本でなかなか見れる景色ではありませんが単調なのが欠点。変わらない風景の中、ちょっとしたことに感動しながら淡々とバイクを走らせました。
サスカチュワン州のレジャイナに到着し、アイスを食べたり歴史ある建物を見学したり、あるいて散策することがとても楽しかったです。
親戚のおじさんのが住むウィニペグの街
2000年6月22日〜6月24日
マニトバ州の州都であるウィニペグに奥さんの親戚が住んでおり、観光やご飯はもちろん、家に泊めてもらったりいろいろとお世話になりました。ウィニペグでは、観光したことよりも、お寿司を食べたり和食を作ったり、そんなことばかり思い出します。
親戚の方も若い頃にひとりで移住してしまうような方だったので、ざっくばらんにいろいろな話が出来て楽しかったです。普通は観光にも来ない街にバイクでやってきたのを大笑いされました。
いきなり現れた美しい村、ロスポート
2000年6月25日〜6月28日
マニトバをすぎてオンタリオ州にはいると、大平原地帯の単調な風景から変化のある風景になっていきます。そして五大湖のはじっこへと到達しました。
五大湖のひとつスペリオル湖沿いを走っている時、何気なく曲がって行ってみたロスポートという村の美しさに感動!自然もそこに住む人もとても穏やかで、すごく居心地がよかったのを覚えています。
スペリオル湖は海のような湖ですが、ロスポートの前には小さな島々があって、ちゃんと湖のようなんです。児童文学の「つばめ号とアマゾン号」という本がすごく好きだったんですが、その世界観を彷彿させるような湖でした。ここはまた行ってみたいなぁ。
船に乗って運河を体験できるスーセントマリー
2000年6月29日〜6月30日
五大湖のスペリオル湖とヒューロン湖をつなぐ運河の街として知られるのがスーセントマリー。船にのって運河を体験できるんです。
高低差があるところを通過する運河の仕組みは、扉をロックして水位を調整して、反対側かた出て行く仕組みです。写真の水位はまだ低いですが、ロックした後に注水していきます。
注水されて高さが高くなったのが分かるでしょうか?これで、水位の低い所から高い所へ移動出来るのです。体験するとその仕組みが一発で分かりますね!運河内で水位がぐんぐん変わつのは迫力がありました!
大迫力のナイアガラの滝で体調を崩す
2000年7月1日〜7月3日
バンクーバーを出発して快調にナイアガラまでバイクを走らせてきましたが、ナイアガラの手前で体長が急に悪くなり、熱を出してしまい寝込みました。
体長が少し戻った時には気合いで観光へ。ひとつ見学にいっては帰って寝て・・・、体長が良くなったら少し見に行って・・・という感じでしたが、それでもナイアガラの滝の迫力は凄かったなぁ。
歴史を感じる街・オタワ
2000年7月4日〜7月6日
カナダ西側の新しい街と比べると、ヨーロッパからの移民時代の建物もあり歴史を感じるのがオタワの街でした。建物やお店だけでなく、英国の流れを受け継ぐような衛兵交代を見ることが出来たり、街観光は東側のほうが楽しいですね。
また、オタワには段々畑のようなリドー運河もあります。段々畑を登って、リドー川やいくつかの湖を経由してオンタリオ湖畔のキングストン市を結んでいます。北米で最も古くから使われている運河です。
何から何までフランス語になるケベック
2000年7月7日〜7月9日
オタワを出発してケベック州に入ると、公用語がフランス語になります。道路標識などもすべてフランス語になるんです!国内で違う言語が公用語になってるって不思議ですよね。
ケベック州だけがフランス語なのは、フランスの植民地として発展したからで、フランスの文化も色濃く根付いています。他のカナダの街とは建物や雰囲気が全然違うのでとても面白いですよ!
タドゥサックでのホエールウォッチング
2000年7月10日〜7月12日
セントローレンス川沿いにあるタドゥサックではホエールウォッチングをしました。いくつかある船のタイプからゾディアックというゴムボートのタイプをチョイス。こ小さく威圧感がないのでクジラに近づけると評判で、見た目もアドベンチャーっぽくてよかったです。
ホエールウォッチングはかなりの至近距離でも見ることができて大満足。ミンククジラやミンククジラの親子、帰りには真っ白なベルーガも見ることが出来ました。びしょぬれになったけれどアトラクションっぽくて楽しかった!
プリンスエドワード島の赤毛のアンの世界へ
2000年7月13日〜7月16日
カナダ横断の東側の最終目的地はプリンスエドワード島でした。赤毛のアンの舞台になったことで知られており、本土から橋を渡って島にはいると、絵に描いたようなのどかな田園風景が広がり、赤毛のアンの物語が目に浮かんできます。
プリンスエドワード島の土は赤い土が多く、緑や青とのコントラストが本当に綺麗!農村風景も自然も本当に素晴らしいい所でした。
海岸沿いを南下してボストンへ
2000年7月17日〜7月19日
バイクを送るためにボストンへと南下を開始します。特に気に入ったのはカムデンの街で、とてもいい雰囲気でした。あまりの車の多さにビックリしましたけどね。
バイクを送るため運送会社へ行ったものの、担当者とその上司の上司みたいな人神経質でやったことのない業務をやりたがらない人でした。
担当者やその上司は大丈夫でしょ?って雰囲気だったのですが、キーマンの人がどうしようもなくここから送るのをあきらめ、再びカナダのトロントへ600km走って戻ることになったのでした。
カナダに再入国してトロントからバイクを送り返し、再びボストンへ
2000年7月20日〜7月22日
飛行機のこともあり急ぎたかったので、2日で1100kmという旅後半とは思えないペースで走り続けます。正直タンデムだし疲れました・・・。
トロントでは気さくな担当さんに当たりました。その場で書類や荷物をパッキングしなおして、楽しくスムーズにバイクの受け渡しを完了。あらかじめ電話して打ち合わせしましたが、半日ほどですみました。
航空券がボストンからだったので、トロントから再びボストンへバスで向かいました。なんかアホらしかったですが仕方ありません。
ケチがついた場所でもあり、物価が高いのもあり、ほとほと疲れたのもあり、さらっと観光をして飛行機の搭乗日を変更。翌日にはソルトレークシティーへと出発することにしました。
ソルトレークからザイオンナショナルパークへ
2000年7月23日〜7月24日
バイクを日本へ送り返してソルトレークシティへ行き、レンタカーを借りて第二部がスタートしました。ソルトレークの街や湖を少しまわってから国立公園巡りが始まります。
まずはロケットのような岩がいっぱい生えているブライスキャニオンやトレッキングが楽しいザイオンナショナルパークを見学。このあたりは岩がすごい国立公園がいっぱいあるのだけど、けっこう雰囲気が違うので面白いですね。
ラスベガスでショーやカジノを楽しむ
2000年7月25日〜7月27日
人生二度目のラスベガスに到着!性格的にカジノは向いていないのはわかっていましたが、街自体がアトラクションだらけなのでとっても楽しいんです。
カジノも少しは楽しんだけれど、ショーをメインに楽しみました。無料で見れる街中のショーも楽しかったですが、シルク ド ソレイユの「Oオー」やずっと笑えながらも格好いい「ブルーマンショー」がとても楽しかった!
〆はグランドキャニオンとアーチーズ国立公園
グランドキャニオンは、観光客が多くくるので、普通に観光するには一番観光しやすく凄い景色が見れるところ。とにかくスケールがすごいです。
そしてアーチーズ国立公園。ここは浸食で橋のような岩がたくさんあるところで、個人的にはグランドキャニオンより好きです。近くにはダートもたくさんあるのでバイクで来たい所でもありますけどね。
全日程を終了してソルトレークシティーへ戻りました。1ヶ月の予定が1ヶ月半の旅になりました。
この旅で使ったKLR650も日本で無事受け取って、今でも気に入って乗っています。ツーリングばかりしていた頃が懐かしいですね。どこかへロングツーリング出かけたいなぁ。
海外ツーリングでは、JAFでFIAカルネを取ってバイクを海外へ持って行く時にお世話になりました。日本のツーリング時にも安心してツーリング出来るので入っています。
海外ツーリングを実現した憧れの人達が語る本!
海外ツーリングに憧れた人が雑誌などで見たことがある人達18人のライダー達の体験などを読むことが出来る本です。
超有名人だけでなく海外ツーリングに興味を持っていた人たちなら知っているという人までが関わっているのが面白いです!
ツーリングで海外を目指した人や実現させた人なら読んでみたい本の一冊でしょう!(古本になります)
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