北米縦断 原付二種の旅日記・ダイジェスト版(1998年)
1998年にカナダのバンクーバーから現在も乗っているXR100Rという原付二種での旅をスタートし、アラスカ北極圏からメキシコのバハカリオルニアまで北米大陸を縦断しました。
この記事はその時のツーリングのダイジェストと、1日1日の日記へのリンクになっています。
スマホのなかった時代の旅の様子も、旅やツーリングのブログ記事が好きな方は楽しめるかなと思います。興味がある方は是非ご覧ください。
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北米ツーリング前哨戦のハワイ旅行<ハワイ州編>
1998年6月13日〜6月18日
北米をバイクで旅をする前にハワイにストップオーバーして、友達とハワイ旅行を満喫しました。観光したり、初めてのウインドサーフィンをしました。
男友達との2人でしたが、買い物好きな女性同士やカップルでなくても、自然やアクティビティは面白く、誰もがハワイは素晴らしいと言っているのが良く分かりました。いずれ時間をかけて回ってみたいと思った場所の一つになりました!
カナダでバイクを受け取り、旅がスタート!<ブリティッシュコロンビア州編>
1998年6月19日〜7月2日
カナダのバンクーバーで日本から送った原付二種のXR100Rを受け取り、旅がスタート。まずは北へ向かい、アラスカの北極圏を目指しました。
メインの国道を少しはずれて走りたかったので、北海道のような景色が続いたBC州道97号線、次から次へと美しい湖が現れた国道HWY16号線、素晴らしい景色と共にダートロードのBC州道37号線をつないで走りました。(現在は舗装路になっているようです。)
BC州というとロッキー山脈がとても有名ですが、その道沿いにあった風景もカナダらしい山々のある風景で本当に素晴らしかったです!
アラスカへと続くアラスカハイウェイに合流<ユーコン準州編1>
1998年7月3日〜7月5日
ユーコン準州に入り、アメリカのアラスカ州まで続くアラスカハイウェイ(HWY1)に合流しました。さすがのメイン国道らしく道幅も広く走りやすい道になりました。
ユーコン準州のアラスカハイウェイで見た景色もとても素晴らしく、特にクルーエイン国立公園の山々が素晴らしかったですが、美しい湖も多く見応えがありました!
ツンドラ(永久凍土)の地、アラスカ北極圏へ<アラスカ州編>
1998年7月6日〜7月31日
アメリカに入国し、アラスカ州のフェアバンクスに到着しました。ここで替える予定のバイクのタイヤがなかなか手に入らならず、フェアバンクスの宿を起点にウロウロとしていました。
タイヤが手に入らないと往復2000km近い距離は走れないので、まずはデナリ国立公園などを見学。そしてタイヤが手に入って交換してからダルトンハイウェイで北極圏へと向かいました。
アラスカパイプライン沿いのダートロードを北極海へと向かっていますが、北にあるツンドラ(永久凍土)の大地は見渡すかぎり草原のような景色で、とても印象深かったです!
町全体がテーマパーク!ゴールドラッシュで沸いた町<ユーコン準州編2>
1998年8月1日〜8月6日
北極圏へのツーリングを終えて、再びカナダへと向かいました。印象に残っているのは、レトロな町並みのドーソンシティーでしょうか。昔の洋服を着た人達が歩いていたり、道路が砂利道というところまで雰囲気を徹底していました。
夏場は観光客も多いため、フェスティバルやショーなども楽しめ、町全体がテーマパークのような所でした。ヒストリックな雰囲気が好きであれば、ゴールドラッシュで沸いたドーソンシティーはとても楽しめると思います!
ああああ
緑の綺麗なBC州で、初めての外国人ライダーに遭遇<ブリティッシュコロンビア州編>
1998年8月7日〜8月10日
ブリティッシュコロンビア州に戻ってくると、緑の色がクリアになりました。BC州は緑と水が本当に綺麗なんです。そして、バンクーバーから走り始めて初めて、初めて外国人のライダーと遭遇。
オーストラリアにはその手のライダーが多かったのですが、カナダではなかなか外国人のライダーには会わなかったのです。もちろん同じ旅ライダー同士で話しが盛り上がったのは言うまでもありません!
これぞカナダの風景!ロッキー山脈の大自然が素晴らしい<アルバータ州編>
1998年8月11日〜8月31日
カナダで一番見たかったロッキー山脈のエリアです。エドモントンからカルガリーを結ぶ「世界一美しい道」と呼ばれるアイスフィールド・パークウェイを走りました。メインとなるジャスパー〜バンフ間の風景はどこへ行っても、ため息がでるほどの美しさでした。
これぞカナダ!という風景が広がり大満足なロッキー山脈でしたが、周辺にも魅力的な場所が多かったです。恐竜で有名なドラムヘラーやアメリカ州境にあるウォータートンレイク国立公園もとても印象に残っています。
低い石積みだけの山岳路を走る<モンタナ州編>
1998年9月1日〜9月5日
カナダのウォータートンレイク国立公園の続きである、アメリカのグレイシャー国立公園の道がとても気持ちが良かったです。Going to the sun Roadという、本当まで駆け上がって行けそうな山岳路があったのですが、道路脇には低い石の縁石しかなかったのです。
乗り越えてしまったら即転落ですが、この石積みがいかにも外国っぽく、なぜかWRCラリー気分になりました。すげー!!とか叫びながら走っていたように思います。走りながら見える景色もとても良かったのは言うまでもありません!
ワイオミング大学の学生寮に約2週間も泊めてもらう<ワイオミング州編>
1998年9月6日〜9月19日
アメリカで最も人気の観光地であるイエローストーン国立公園へ立ち寄りました。間欠泉などの温泉やバッファローの群れが見れて素晴らしい国立公園でした。他にも、映画・未知との遭遇で有名なデビルスタワーへも行きました。
どちらの公園も素晴らしかったですが、ワイオミング州全体の印象は乾いた牧場以外何もないということです。標高も高く、牧場くらいしか出来ない土地らしいのですが、どこまでも同じ景色で飽きました。
ワイオミング州で一番印象に残っているのは、カナダのロッキー山脈の道路脇で会った、日本人のワイオミング大学生の住む学生寮に転がり込んだ事です。なんだかんだ2週間もお世話になってしまいましたが、アメリカの大学がどんなところか体験できて非常に面白かったです!
秋になり標高が高い地方には寒さが到来!<サウスダコタ州・ネブラスカ州編>
1998年9月19日〜9月21日
ワイオミング大の寮からショートツーリングに行ったのですが、すでに秋になっており寒さに震えながら走っていました。見所だったマウントラッシュモアも雨と霧で残念な状態に・・・。とにかく寒かった印象しかありません!
秋の訪れに焦りを感じ、南下を開始<ワイオミング州編>
1998年9月22日〜9月24日
ショートツーリングから友達のいるワイオミング大学学生寮に戻りました。標高の高いワイオミングは霜が降りるほどになっていました。もうすぐ雪も降るということで、居心地の良かったワイオミング大学学生寮を出て再び移動の旅をすることにしました。走り始めると、景色はすっかり秋模様になっていました。
標高4300m!パイクスピークへ駆け上がる<コロラド州編>
1998年9月25日〜9月27日
コロラド州は緑が美しかった記憶も残っていますが、なんといってもパイクスピークが強烈でした。車やバイクで富士山より高い標高4,300mまで走って行けることが出来るんです。
森林限界を超え、木の生えないダートロードを走りました。転落したら惨事になるような道ですが、ガードレールもない道が天高くまで続いていました。
一気に山頂まで駆け上げるレースでも有名なパイクスピークですが、原付二種のXR100Rでは、まったくスピードが出ず、山頂近くでは1速エンスト寸前で走っていました。
ユタ州の国立公園はオフロード天国!<ユタ州編>
1998年9月28日〜10月2日
アーチーズ国立公園やキャニオンランズ国立公園は、観光名所であるとともに、オフロード走行が出来るダートロードが公園内にたくさんありました。
ユタ州のアーチーズ国立公園は、橋のような岩がたくさんあることが有名で、キャニオンランズ国立公園は、グランドキャニオンのような渓谷をみることが出来ます。
赤い砂と赤い岩が広がる景色を見るだけでも満足できるほどの公園ですが、バイクで走りながら極上の景色をのんびりと一人で眺められるのは、最高の贅沢でした。オフロード乗りの人には是非行ってもらいたい場所の一つです。
カナダ入国!<アリゾナ州編>
1998年9月28日〜10月9日
バイクで走るアメリカのイメージといえば、アリゾナのモニュメントバレーです。ワイルドな雰囲気で、アメリカンバイクに乗っていたら最高の場所で、アメリカツーリングの聖地とも言える場所です。
聖地と言えば、アメリカで一番有名な道であるルート66もとてもいい雰囲気でした。アメリカの歴史を感じながら走ることが出来ました。
また、アリゾナには断崖絶壁のグランドキャニオンもありました。グランドキャニオンのスケールは大きく見るだけでも楽しめますが、ラバ(馬とロバの交配)で谷底へ降りるなど楽しめる要素も多い場所でした。
カナダ入国!<ネバダ州編>
1998年9月28日〜10月12日
砂漠に突如として嘘くさい町が現れました。そう、ラスベガスです!貧乏旅行だったので、ホテルにも泊まれませんでしたが、ラスベガスはゴージャスなホテルにリーズナブルに泊まれることでも有名です。
カジノもこのときは貧乏旅行をしすぎて、あまりお金を使えませんでしたが、お金がなくても楽しめるような工夫がたくさんある町でしいた。
街中では無料のショーが楽しめ、有料のショーもいろいろな所で演じられています。建物を見ているだけでも楽しい場所でした。
カナダ入国!<カリフォルニア州編1>
1998年10月13日〜10月24日
死ぬほど熱いデスバレーを通り抜けました。時期的には一番暑い季節ではありませんでしたが、それでも暑い!真夏に死亡者が出てしまうのも納得でした。
そして、サンディエゴに到着をしました。そろそろバイクの旅を終わりにしようと思っていたので、バイク輸送について問い合わせたり、メキシコのバハカリフォルニアを走るための事を調べながらすごしていました。
カナダ入国!<バハ・カリフォルニア州編>
1998年10月24日〜10月31日
今回の旅でどうしても走りたかった場所の1つ、メキシコのバハカリフォルニアへ行きました。国境を越えるとご飯の味が全く違うものになったのがビックリでした。アメリカはソースの味が強いのですが、メキシコは素材の味を感じられるのです。
アメリカ国境近くの町や道路はゴミが多く悲しい気持ちになりますが、南下するにつれてゴミはなくなり、美しい海や大きなサボテンは素晴らしいものでした。また、町で出会う人も素朴で良かったです。
カナダ入国!<カリフォルニア州編2>
1998年10月31日〜11月27日
バイクを日本へ送るため、原付二種では走りたくなかったロサンゼルスへ行きました。片側4車線の高速道路を走らなければならない区間もあり、本当に怖かった・・・。
バイクを送り返した後は、バックパッカーとして普通に観光をしたり、レンタカーを借りてみたり、スケートボードを買ってツーリングしてみたり、しばらくバイクなしの旅も楽しみました。
そしてロサンゼルスから飛行機に乗り出国。この後、韓国へ立ち寄ったりもしたのですが、XR100Rで走った北米原付二種の旅は終わりました。
北米縦断に使ったバイク・XR100の改造について
北米縦断に使ったXR100Rの紹介です。このバイクはこの旅に使いたくて新車で購入し、主に荷物を載せれるように改造をしました。なんだかたくさんの費用がかかりましたが・・。
元は入門用のレーサーなのですが、CB50系の縦型エンジンの信頼性は抜群で、2020年現在の今でも元気に走っており、引き続き一緒に思い出を作っています!
海外ツーリングを実現した憧れの人達が語る本!
海外ツーリングに憧れた人が雑誌などで見たことがある人達18人のライダー達の体験などを読むことが出来る本です。
超有名人だけでなく海外ツーリングに興味を持っていた人たちなら知っているという人までが関わっているのが面白いです!
ツーリングで海外を目指した人や実現させた人なら読んでみたい本の一冊でしょう!(古本になります)
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これだけの長い旅を経験しちゃうと時々今の生活が虚しくなりませんか?
自由に旅できる二輪は魅力ある乗り物ですよね。
体が元気に動くときに旅しないと後に後悔しちゃいますよね!!
おつかれさまです!
旅だけしていても楽しくないことは分かったので、虚しくはないですよ。
でも、だんだん行ける回数が減ってきているのは寂しいですね・・・。
体が言うこと行かなくなると旅のスタイルも変わるでしょうから、
今できる旅の1回1回を充実させていきたいですね!